NBAチーム香港民主化支持ツイートでAKB48 Team SHがNBAチャイナゲームズ抗議の参加中止

AKS中国再上陸のAKB48 Team SH運営が2019/10/08午後、メンバーが出席を予定していた2019/10/09の米プロバスケットボールNBAの上海でのイベントを欠席するとの声明を出した。香港民主化デモが原因だ。

↓こちらがその声明。「厳正声明」と強い調子になっている。

AKB48 Team SHグループのメンバー全員は私たちの祖国を深く愛しており、終始一つの中国の原則を堅持しています。中国の主権と完全な領土を守る決意で、国家を分裂させるいかなる言論や行為にも決然として反対します。

AKB48 Team SHメンバー王雨朵は予定されていた10月9日のNBA球迷之夜および10月10日NBA大会には出席しません。

ここに、今回のイベントに期待していたファンのみなさんに深くおわびするとともに、みなさんのご理解とご支援に感謝します。

上海尚越文化発展有限公司
2019年10月8日

その背景は、下記のBBC日本語版の記事を参照のこと。

「BBCニュース – NBAチームGM、香港支持ツイートで謝罪 中国から批判殺到」 (2019/10/07)

なおNBAイベントへの出席が中止になったAKB48 Team SH王雨朵はその後中国ツイッター(新浪微博)の2019/10/08 18:11のツイートで「国の前では些細なことなんて何もない。完全な中国は何よりも優先。サッカーでも見るか」と書いている。

香港のデモについて、AKB48 Team SHが正式に断固たる反対を表明したのは今回が初めてだ。

しかもAKB48 CHINAとその100%子会社でAKSの中国支店にあたる上海艾恺文化伝媒(「艾恺」は「AKS」の中国語略称)の連名になっている。

つまり、AKSの「中国支店」が中国国内で香港民主化デモにはっきりと反対の意思を示した。そう受け取られても仕方ない。

ところで上海SNH48のほうだが、今年2019/07、香港のデモがまだ引き渡し条約反対を主旨とし、それほど過激化でなかったころ、姉妹グループの広州GNZ48がポカリスエットのTikTok広告をやめると発表、香港デモへの反対をすでに正式に表明している。

このときは、ポカリスエット香港が中国寄りの香港テレビ局TVBの広告を停止したため中国で非難を浴び、ちょっとした不買運動も起こった。

このポカリスエット問題のときAKB48 Team SH運営は正式な意見表明をせず、中国ツイッター(新浪微博)でもこの話題を完全にスルーしている。

今回NBAの件で、AKB48 Team SH運営会社のスタンスが大きく変わったことになる。香港のデモが民主化運動へエスカレートしたためだろうか。

いずれにせよAKSは少なくとも中国国内では香港民主化デモに反対だと公式表明してしまった。

AKSは香港民主化デモのおかげでかなり不安定な立場になってしまったと、個人的には思っている。

たとえばAKB48メンバーが香港民主化デモを支持すると発言し、それが中国側に伝われば、中国のSNS上でAKB48 Team SHが「どっちなんだ」と問い詰められることになる。

AKB48 Team SHだけでなくAKB48 Team SHが中国でタイアップしている日系企業も巻き添えをくらうおそれがある。

さらに今回の香港民主化デモが飛び火し、2020/01の台湾総統選が近づくにつれて、AKB48 Team SHとAKB48 Team TPの関係も中国側で注目される可能性が今後出てくる。

くり返しになるが、SNH48グループは2016/06にAKB48と決裂後、すでに純粋な中国のアイドルグループになり、一貫して香港民主化と台湾独立に反対している。ポカリスエットのような日系企業の仕事でトラブルがあれば、すぐに打ち切ることができる。

今回のNBAの件では中国でいま最も人気の男性アイドル蔡徐坤(アイドルグループNINE PERCENTのセンター)も、NBAとのすべての仕事の即時停止を表明している。

また中国中央電視台も今回のNBAチャイナゲームズの中継放送を中止すると発表した。

芸能活動はメディアと直結するため、一般企業のビジネスとは根本的に異なり、「政治抜きで」というわけには行かない。

AKS、AKB48 Team SH、AKB48 Team TPは香港民主化デモ激化のおかげで、しばらくは非常に危ない橋をわたることになってしまった。

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