上海SNH48史上最も強欲なメンバーとパトロンヲタの1年半の「純愛」劇

今日2019/08/07、上海SNH48五期生として入団、北京BEJ48 Team Bに移籍したMIMI(陳美君)にBEJ48運営が処罰公告を出し、本人が退団した。突然の話だった。

下図は彼女自身が公式アプリ「Pocket48」に書き込んだお別れメッセージ。「ごめんなさい。私の過ちです。みなさんを裏切りました。お別れです」

その理由が驚くべきもので、2012年の結成以来、SNH48史上最も面白いスキャンダルと言えそうだ。

メンバーがファンをだまして金を巻き上げ続けていた、という点で。「メンバーに金を使わないヤツは悪」という48系の核心がとびきり醜く表現されている。

事の全容はSNH48ファンおなじみの例のアカウントがこちらの長文にまとめている

画面ショットを転載しようとしたが全部で100枚弱あったのでやめておく。

ほぼ詐欺事件のような出来事の発端は2016/12にさかのぼるが、なぜ今日になって露呈したのか。

その理由は、当時陳美君のパトロンになっていたファンが、最近別のファンにその座を奪われたため腹いせに暴露したとのこと。

陳美君はSNH48入団前、広州のアイドルグループ「1931」(運営企業の事業撤退で2017年末解散)のメンバーで、同グループの運営会社に退団時の50万元の違約金を請求されていた。

にもかかわらずブランドのバッグや指輪を持っており、2018/08にファンから援助を受けているのではと現地ファンの間で疑われたことがあるが、当時はデマとされた。しかしそれは事実だった。

以下、上の長文の画面ショットを要約する。

2016/12当時、陳美君が運営会社にギャラから相当額を天引きされたことで、応援会に入っていたジャックマン氏(仮名)が彼女を応援会アカウントで慰めた。

その数日後、彼女の方が公式アカウントで彼の個人アカウントをフォローしてきたという。

この時点で、陳美君はファンとの私的連絡を禁止するSNH48の内規違反だ。

それ以降、陳美君のジャックマン氏との中国ツイッター(新浪微博)のダイレクトメッセージによるやり取りは非常に用心深く、陳美君は1分間で自動消去される設定で送信、証拠を残さないようにしていた。

削除されるのが早く読みきれないため、ジャックマン氏は画面ショットを取りつつ、もう一台のスマホで画面を撮影しながらDMを読んでいたらしい。

上の画面ショットにも、陳美君のDMが削除済みというシステムメッセージが多数映っている。

ジャックマン氏はBEJ48 Team Bで決して人気が高いと言えない彼女をいたわるメッセージを送り続けた。

競争の激しい女性グループで月2、3千元の手当では成功など望めない。20代前半の女性はみんな人生を楽しんでいる。48系のファンは幼稚すぎる。そんなファンと劇場で毎週顔を合わせるのは飽きただろう。何とか君の力になりたい。

すると陳美君は、BEJ48の退団違約金は20万元だと送信してきた。

ジャックマン氏は本当に退団する気なら力になると答え、陳美君はDMの内容を口外しないでほしいと釘を刺す。

ジャックマン氏も、今後君にたくさんプレゼントするけれど、周囲に怪しまれないように大人しくする、ファンは嫉妬深いヤツばかりだから、と返す。

2016/12末、上海在住のジャックマン氏は北京に飛び、BEJ48メンバー宿舎近くのカフェで初めて陳美君と2人きりで会い、夜中1時過ぎまで話す。

彼女は数万元単位のお金が必要と言い、ジャックマン氏は当面のお金として北京からの帰りに彼女に1000元をDMで送金する。

(以下の送金はすべて中国ツイッターの少額送金機能で行われている)

「一か月2万元の生活費が必要なの。胡博文のブランド品を見てよ。彼女はファンからプライベートで月2万元もらってるのよ。私、胡博文より条件が悪いってことはないでしょ。だから私も2万元ほしい」(胡博文はこの件が露呈して退団済み)

ジャックマン氏は彼女へ何の報いも求めず金銭的支援をすると約束し、誰にも口外しないと約束していた。

その翌日、ジャックマン氏は毎月5千元でどうかと言うと、陳美君は普通の女子大生でさえそれくらいなのにと答えた。

すでに氏は総選挙に十数万元、リクエストアワーに二十万元近く出費、彼女の学費にと1万2,000元、お小遣いに3千元から5千元を送金していた。

そのため手元に現金がなく、その後は毎月1、2千元を彼女にわたすのがやっとだった。彼女は「こんなに少ないの」と不満を言った。

しばらくしてジャックマン氏は思い直し、毎月最低でも5,000元、上限なし、必要に応じて言ってくれれば送金すると陳美君に約束する。

陳美君は「投票したって全部運営のお金で、私に入って来るのはこれだけ。あなたにもメリットがないでしょ。このチャンスをみすみす逃したいなら、もういい」

さらに「1万元よりお小遣いが少ない月は、会ってあげない。2万元なら少し親密な関係になるって最初から言ってるのに、それが出せないなら普通の関係にしましょう」とジャックマン氏に言っている。

年明け、2017/01開催のリクエストアワーにもジャックマン氏は多額の投票をするが、陳美君自身は圏内に入ったものの楽曲に不満だった。もともと出たくなかった、変な曲を選ばないでよ、何で事前にどの曲が好きか聞いてくれないの?

へそを曲げた彼女の機嫌を取りもどさせようと、ジャックマン氏はまた送金する。

ジャックマン氏がBEJ48の宿舎近くで会おうと誘うと、このあたりはスタッフばかりなのに問題を起こそうってこと?!と拒否される。

リクエストアワー後、陳美君がそのまま上海に残り、ジャックマン氏はようやく香港料理レストラン「避風塘」で2人きりで会っている。

2017年、陳美君の生誕祭(誕生日記念公演)は行われなかったが、その理由は次のようなものだ。

応援会が集めていた生誕祭資金が4、5千元しかなく、ジャックマン氏が一人で8千元出してようやく開けることになった。

ところが陳美君が弁護士費用に必要だとしてその8千元を丸ごと持って行った。翌2018年の生誕祭で彼女は、去年生誕祭ができなかったのは、病気だったからと話している。

この弁護士費用が「1931」運営会社からの違約金請求裁判のためだったことは後に分かる。

2017/02下旬、彼女が旧正月で広州の実家にいたとき、北京に戻ってからの学費(中央音楽学院)をジャックマン氏に頼って来たため、氏は1万2千元を送金。

2017年の誕生日に、氏はスワロフスキーのネックレスを彼女にプレゼントしたが、気に入らないと言われたため、六福珠宝のプラチナ製に買い換えている。

しかしこのネックレスを贈った後、2017/05、06ごろから、送金額が足りないせいか、彼女は冷淡になり、何度彼女を食事に誘っても、学校や公演で時間がないと理由をつけて断られ続ける。

赤色のiPhone 7 Plusスペシャルバージョン(約7千元)もこの頃にジャックマン氏がが彼女に買ったものだ。

しかし応援会への出費や彼女に贈るプレゼントで、送金できるお小遣いが減り、さらに彼女の不満はつのる。何度も食事に誘うが断られ続けている。

「1931」運営からの賠償額が50万元に確定した後、陳美君はますます露骨にジャックマン氏にお小遣いを要求するようになる。

2017年の総選挙が近づき、彼女の演説会公演のために応援会に1,500元出費したことを伝えると、「私ってかわいそう。あなたに1,500元使わせただけで、私が悪者にされてるし」

最終的には2人きりで会っても手をつなぐことさえ拒否されるようになり、「たった4千元で手をつなぎたいって、冗談でしょ」。

ジャックマン氏が数か月貯金してお小遣いを送金するとき、何気なく「前回のお小遣いはもう使ってしまったの?」と聞くと、「あなた最近何やってるの、早くお金をちょうだいよ」

2017年末、ジャックマン氏に彼女から突然ギリシア語でメッセージが届く。運営に察知されたかもしれないとのこと。その後やりとりはますます減っていく。

2018年になり、陳美君はジャックマン氏からお小遣いを送金してもらったとき以外、ほぼ返信がなくなり、顔を合わせるのも避けるようになる。

北京の劇場では彼女が身につけるブランド品が増えるにつれ、パトロンがいて私的に連絡しているというウワサが流れ始める。このときジャックマン氏と陳美君は、もう1年近く直接会っていない。

そして2018/05頃、「1931」運営と裁判所が違約金を徴収するため、彼女の資産調査を始めたという話が、「1931」運営スタッフと知り合いの広州GNZ48ファンから伝わる。その調査を避けるために陳美君はスマホの電話番号を変更している。

この間もジャックマン氏は彼女にこまめに送金を続けるが、彼女からの返信は少なくなり、2018/07初め、ついに陳美君はジャックマン氏をブロック。ここで私的な連絡は終わる。

以上が2016/12から2018/07まで、陳美君がジャックマン氏と続けていた私的連絡の要約だ。

不謹慎だが2人のやりとりが異常に面白く、本当は全文日本語試訳したいくらいだ。とくに安物の昼メロに出てきそうな陳美君の強欲ぶりがすごい。

すべては今回、ジャックマン氏が自分から暴露したわけだが、彼自身、この件で社会的に得するのか損するのかよく分からない。見方によっては、これだけ見事に騙され、いとも簡単に金を巻き上げられて、氏自身の名誉にかかわるのではないか。

いずれにせよ、野次馬の立場としては過去のSNH48関連スキャンダルの中で最も下らなくて、最も面白いスキャンダルだと思った。

僕自身を含めて、彼女に投票するためにお金をつかったことはないけれど、舞台上のエレガントな姿に見事に騙されていた皆さんは、もう笑うしかないだろう。

陳美君にSNH48グループ最優秀主演女優賞を授与したい気がする。ジャックマン氏を最優秀助演賞として。

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