上海SNH48第六回総選挙「餃子ランキング」総括

上海SNH48総選挙の投票期間中に、各メンバー応援会の投票資金集め状況をリアルタイム集計して公開している「餃子ランキング(餃子榜)」が、今年、第六回総選挙のふり返りをしていた。

「餃子榜總結報告2019」(2019/08/103 18:22:32)

このランキングはあくまでクラウドファンディングアプリの集金状況だけが反映されており、EPの購入などその他の票数は含まれない。

それでも全体の傾向はある程度見える。

今年は最大の票田である上海SNH48 Team NII主要メンバーが辞退したため、総票数が大幅に減ったのはご承知のとおり。

個人的にこの総括の中で興味深かったのは「土豪比率」のグラフ。

ファンを投票数によって「土豪」「核心」「中堅」「凑数(数合わせ)」「吃瓜(野次馬)」の5種類に分けている。なお今年の総選挙は1票=3.5人民元(約54円)。

「吃瓜(野次馬)」~10票
「凑数(数合わせ)」10~99票
「中堅」100~999票
「核心」1000~9999票
「土豪」10000票~(54万円~)

内側の円グラフは人数。外側の円グラフは投票数。

「土豪」は人数では全体のたった0.38%だが、投票数は全体のほぼ4分の1を占める。いかに少数の大金持ちファンに依存しているかが分かる。

「核心」「中堅」も含めると人数では全体の22%しかないが、票数の95%を占める。

これを見ると「金を使わないSNH48ファンは悪」というのは完全に正しい(汗)。「土豪」「核心」「中堅」がいなければ総選挙は成り立たないのだ。

ただ経営の観点からすると、ごく少数の顧客に収益の大部分を依存する構造はリスクが高すぎる。

48系グループが展開されている中国以外の国は、マスメディアが寡占状態にあるため、大手テレビ局の出演料があれば総選挙などファンからの売上高に依存せずに済む構造にある。

しかし中国のマスメディアは完全な地方分散型のため、出演料収入は見込めない。

また音楽作品の著作権収入を管理する仕組みが未成熟のため、音楽配信による売上高も見込めない。

それがSNH48運営がコンテンツビジネスなど多角化せざるをえない背景だ。

以下はメンバー別の「土豪」「核心」「中堅」「数合わせ」「野次馬」の人数。「野次馬」は分かりやすいようにマイナス方向の青いグラフにしてあるとのこと。

上の図で、2年連続TOPを獲得したカチューシャ(李藝彤)は他のメンバーに比べ、すべてのファン層の人数が圧倒的であることが分かる。

来年以降、彼女はソロ活動を始めるため総選挙に参加しないため、この部分の票の大半が失われることになる。

そして下の図は2018年から2019年への推移で、赤色が「2019年の総選挙までにSNH48ファンをやめた人数(出坑)」、黄色が「2018年は投票しなかったが2019年は投票した人数(新増)」

つまり、新たに投票に参加した人数は、今年投票をやめた人数に届いておらず、投票に参加したファンの総数は1.8万人近く減っている。

下図は同じことを金額ベースで見たグラフ。

やはり新たに投票に参加したファンの投票数は、投票をやめたファンの投票数に届かない。しかも2年連続で投票に参加したファンを見ても(水色)、総投票数は550万票減っている。

原文をご覧いただくと分かるが、SNH48二期生のトップメンバー、テテちゃん(黃婷婷)ななし(馮薪朵)リサ(陸婷)Akira(趙粵)の4人が総選挙への参加に消極的だったことで、4人の集めた資金総額は68%の減少、914万元(=261万票)減っている。

こんな分析までやってしまう中国のファンはすごい。

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