台湾AKB48 Team TP、権利金支払いとオーバーヘッドで赤字解消は5年後

運営会社の倒産で解散された台湾TPE48が、別の運営会社で再起したAKB48 Team TPだが、2019/03/07に以下のようなニュースが出ていたらしい。

中国のAKB48ファンが中国ツイッター(新浪微博)でツイートしているのを見て初めて知った。

ポイントはAKB48 Team TP運営会社が、AKSへの権利料を含めて1年間に負担すべきコスト。

『挾姐妹團名氣 AKB48 Team TP單曲賣破上萬張(姉妹グループ人気のおかげ AKB48 Team TPシングル売上一万枚突破)』(Mirror Media 2019/03/07 07:33)

台湾の市場規模と文化を考えて、AKB48 Team TPは48系運営モデルにも若干の改良を加えた。

シングルのリリース、握手会、ネット生放送、および定期的に開催するメンバーの誕生会などのイベントを通じて、ファンと交流。

制服の色も台湾名産のマンゴーに合わせて選ばれ、地方の特色を出している。

「日本人が求める原則にしたがいつつ、もう少し付け加えることで、台湾オンリーな部分を出せると思っている。双方は絶えずコミュニケーションと議論をする必要はある」

運営会社の好言娯楽は毎年、AKSに権利金を支払う必要があり、それに加えて間接費用がある。

(運営会社社長の)陳子鴻は台湾ドルで1億から2億が必要と推計しており、5年間で損益の均衡を達成する計画だ。(訳注:つまり5年間でようやく赤字がなくなるという意味)

「映像作品市場は製造業と違って、毎期決算書を出すことはできません。ただ生存して、安定して発展しさえすれば、進んでいる方向が正確だと証明できます」

なぜ(TPE48結成企画から)7年間も台湾で姉妹グループを結成できなかったのか?陳子鴻は主な原因は決して資金問題ではないとしている。

「業態が違えばまったくやり方も違います。ノウハウが必要です。でないと(Foxxcon社長の)郭台銘が来ればOKとなります。

私たちがこれほどスピーディーにやれたのは、『音楽が好きだ』という基礎と、この業界に対する情熱があるからです」

陳子鴻は成功モデルを学ぼうという思いを抱いて出発し、一歩ずつAKB48 Team TPの特色を打ち立て、姉妹グループが同じながらも違う点を追求している。

そうすることで初めてAKB48アジア市場の一角を手に入れることが出来ているのだ。

台湾ドルは3.44円なので、年間1~2億台湾ドルは約3.4~6.8億円。

このうちAKSへの権利金がいくらかは分からないが、今のAKB48 Team TPの約30人メンバー数、そして劇場公演もなく、大きなライブもなく、あまりコストのかからない地味な活動をしているだけでも、この費用を支払って赤字になる程度にしか、売上げがあがらないことになる。

その赤字を5年かけて収支トントンにするという、きわめてつつましいビジネスだということが分かる。

企業会計のことをご存じでない方のために付け加えると、会社は赤字でも手元に現金があったり、投資家から資金調達ができれば倒産しない。

AKSが中国再上陸した上海AKB48 Team SHは、現地ファンからの売上がTeam TPより多いはずだが、それでも売上規模は日本円で十数億円のレベルではないかと推測する。利益はもっと少ないだろう。

SNH48が独立したのも分かる気がする。

北京、広州へ市場を拡大し、K-POP路線、男性アイドルグループと事業を多角化しなければ、とても投資家の要求レベルを満たせず、資金を調達し続けられないからだ。

AKB48 Team TPはもちろん、たぶんAKB48 Team SHも「縮小均衡型」の経営しかさせてもらえないだろうと、個人的には予測している。

そこが、まだこれから中間層が増える大きな余地のある東南アジア新興国(インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナムなど)と、中国、台湾のようにすでに成熟した中間層消費者をもつ国の違いと言えるかもしれない。

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