チェンマイに姉妹グループCGM48を結成してしまうAKSの絶望的なセンスのなさ

タイ・バンコクBNK48に2つ目の姉妹グループ、チェンマイCGM48を結成するAKSの経営センスのなさには絶望的な気分になる。

AKB48が東南アジアに展開している姉妹グループが、後発になればなるほど「すばやく人気が落ちる」ことは、下図のグーグルトレンドを見れば明らかだ。

JKT48は東南アジア新興国初の姉妹グループということで、ゆっくり国民的アイドルになり、ゆっくり人気が落ちている。タイBNK48ははるかに短期間でピークを過ぎてしまった。

フィリピンMNL48、SGO48にいたってはごらんのとおりだ。もちろんフィリピンやベトナムでグーグルが国民の注目度の指標にならないこともあるだろう。

まず、この4か国の人口と一人当たりGDPをみてみよう。(2017年外務省統計)

インドネシア 2億6,399万人/3,847米ドル
タイ 6,904万人/6,594米ドル
フィリピン 1億492万人/2,989米ドル
ベトナム 9,554万人/2,343米ドル

今回2つ目の姉妹グループができるタイは、一人当たりGDPが4か国ではトップだが、人口ではもっとも少ない。

かつ、AKSはチェンマイを選んだことで致命的な誤りを犯している。

いちばん信頼できそうなJETROの数字と、在チェンマイ日本国総領事館のページを合わせてみる。

バンコク 852万人(2013年)
チェンマイ県 165万人(2016年)
チェンマイ市 13万人(2016年)

県のレベルで見ても、チェンマイの人口は首都バンコクの5分の1しかない。あまりに市場規模が小さすぎる。

在チェンマイ日本国総領事館のページに「チェンマイはタイ第二の都市」とあるが、歴史的・文化的に第二という意味であり、GDPではタイ全体のたった1.4%しかない。

では、JKT48の人気が落ち目とはいえ、4か国でもっとも人口の多いインドネシアはどうか(引用元はこちら)。

ジャカルタ 960万人
スラバヤ 276万人
ブカシ 266万人
バンドン 239万人

上位4都市でこれだけの人口がある。かつ、インドネシアは一極集中型の国ではないとのこと。

であればむしろ、タイではなくインドネシアで、JKT48の2つ目の姉妹グループを、ジャカルタから600km以上離れたスラバヤに作るべきではないのか。

いずれにせよ、わざわざタイで、バンコクの次にチェンマイに姉妹グループを結成するという選択が、いかにバカげているかは明らかだ。

ちなみに、AKSからさっさと独立した頭のいい上海SNH48は、北京BEJ48、広州GNZ48を結成、そしていったん解散した重慶CKG48を復活させている。

中国の都市人口の上位4位は以下のとおり(引用元はこちら。都市的地域にしぼった人口を採用する)。

上海 2,450万人
北京 2,1500万人
広州 2,080万人
重慶 1,838万人

SNH48グループは見事に上位4都市をおさえている。そして中国の歴史を知っている方はお分かりのように中国は地方分散型である。

瀋陽SHY48はつぶれてしまったが、瀋陽市の人口は825万、大連の近くで日本とゆかりが深いものの、文化都市ではなく工業都市のため、残念ながら早晩つぶれていたと言える。

さて、AKSのみなさん。

今からでも遅くないので、チェンマイCGM48は中止にして、インドネシアのスラバヤ(Surabaya)に「SRB48」を結成しましょう(汗)。

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