AKB48 Team SHメンバーの舞台劇主演と運営に対する現地AKB48ファンの過剰な期待

AKB48中国再上陸の上海AKB48 Team SH、デビュー公演を待たずにメンバーの周念琪が小説『妖怪客棧』舞台化のヒロインに抜擢されたらしい。今日2018/11/17記者発表があったとのこと。上海ET聚場で上演期間は2019/01/24~27。

この小説は2018年1月公刊の児童・青少年向け小説。さっそくメンバーがピンの仕事をもらった、運営は仕事が早いと現地AKB48ファンは当然喜んでいる。

AKB48 Team SHのデビューシングルが『LOVE TRIP』『ヘビーローテーション』の2曲に決まったことは以前お伝えした通りだが、中国5ちゃんねるのAKB48関連掲示板で現地AKB48ファンのTeam SHに対する期待を見てみた。

典型的な考え方がよくまとまっている書き込みがあったので日本語試訳する。

SNH48から学ぶべきなのは、彼らのコンセプトとモデルの失敗だ。

SNH48運営は元々オンラインゲームの運営会社で、アイドルというエンタメ産業を全く理解していなかった。SNH48のファンと運営はAKB48姉妹グループを作りたかったのではなく、中国国内のAKB48になりたかった。

そのせいでSNH48はアイドルを育成するよりも利益を追求する気持ちのほうが強く、ファン圏の外側に新たにファンを作ることを何より重視するようになってしまった。

決して48系グループを作りたいのではなく、単純にまずAKB48姉妹グループという看板を借りて最初のファンを引き寄せて、その後外へ向かって発展したいと思っていただけ。

そのせいで48系ファン圏の外側のエンタメ界に狂ったように迎合して、最後には韓流でもないし日本系でもないし中国的でもないものに変わってしまった。

SNH48の運営とファン圏は利益を急ぎすぎた典型で、最初、AKB48モデルを単なるオンラインゲーム体験サービスのように見なして、金を稼げるかどうかやってみただけだ。

だから最初の一年からオウンゴールみたいな変なことばかり起こして、一期生は内部分裂で半分いなくなってしまった。ベンチャーキャピタルまで騙せたのはまだ良かった。

その後、狂ったように姉妹グループの劇場を開いて、ベンチャーキャピタルを騙して劇場に悪質なファンばかり育成して、そういうファンを満足させてメンバーの利益を満足させた。

スキャンダルで知名度を高める旨味を知った後は、アイドル育成モデルやAKB48という看板も完全にどうでもよくなって、アイドルのキャラ設定を作るためのバラエティー番組や、アイドル育成レッスン(ボーカル、ダンス等々)への投資をほとんどしなくなった。なぜならSNH48運営にとって、こういったことは長いプロセスで、金がかかるからだ。

逆にアイドルのキャラ設定は劇場公演の中に入れて(MCが歌やダンスの時間より長いコーナーになってしまっている)、こんな小手先のことで利益をあげているのは見たことがない。

だから劇場の舞台で口先だけあれこれ話す以外に、バラエティーの能力や歌、ダンスのの能力も全くない。その他の技能については言うまでもない。

あちこちに劇場を作って、最後はAKB48の契約に違反して本部として独立することさえ惜しいと思わない。こういった一連のヘボ将棋は、すべてSNH48の本質がAKB48にないからだ。ただ自立したいだけのこと。

だから本当にTeam SHを育成したいなら、いちばん重要なのは「国内市場に迎合してはいけない」という前提と「俺たちはAKB48に取って代わる」というロジックで、48系のスタイルを捨てて得体の知れないモノにならないようにすることだ。

筆者はこの書き込みを読んですべて反語じゃないかと思った。SNH48が6年間生き残れた理由が正確に書かれてあるからだ。

SNH48は失敗で、SNH48と反対のことをやれば成功するという単純な発想しかない。

現地AKB48ファンの中には、タイのBNK48にならって先ずバラエティー番組で露出を増やしてから劇場を開くべきという意見が少なくない。

現地AKB48ファンはこんなに純真無垢なのだ。

そんなに簡単に全国放送のバラエティー番組を作って一気に中国全土の知名度をあげることができるなら、他の中国のタレントマネジメント会社がとっくにやっている。

非現実的な仮定だが、仮にAKB48 Team SHの運営に中国三大ネット企業のテンセント(騰訊)と同水準の資本力があって、上海東方衛星テレビに冠バラエティー番組が制作できたとしよう。

(ところでこれはSNH48がすでにやっていることだ。『国民美少女』という番組がまさに上海東方衛星テレビで放送され、SNH48が今まで生き残れている基礎となる知名度を獲得した。現地AKB48ファンはこういう基本的な事実さえ見えないほどSNH48への敵意が強い)

その結果、現地の一般人は48系姉妹グループがまた一つできたと思うだけだ。

48系の内部闘争は一般人には全く理解できない。SNH48だろうがAKB48 Team SHだろうが「四十八」に変わりない。

AKB48 Team SHが万一全国放送でバラエティー番組を作れたとして、その番組で最初にやる必要があるのは「SNH48は偽物で自分たちが本物だ」と一般人に理解させることだ。

しかしこれをやると今までSNH48を起用してきた共産主義青年団、テレビ局、映像作品の制作会社など、全ての関係者のメンツをつぶすことになる。

AKB48 Team SH運営はそれでも自分たちが本物だと一般人に理解させるリスクをとるだろうか。

筆者はAKB48 Team SH運営に期待している。

こういった完全に非合理的な妄想を抱いている現地AKB48ファンの反感を買わず、失望させず、かつ、SNH48と関係のあった組織や企業のメンツをつぶさず、かつ、48系の内部闘争を醜聞にせず、かつ、AKB48 Team SHが本物の姉妹グループだということを一般人に理解させ、全国的な知名度を得られるかどうか。

AKB48 Team SH運営なら成し遂げられるはずだ。

成功の見込みもなく中国に再上陸するはずがない。

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