宇宙少女ミギ、ソニと対立する中国版『Produce101』のビックリな契約内容

SNH48運営会社の元バラエティー部門責任者・張競(チャン・チン)さんが、中国版『Produce101』からデビューした女性グループ「ロケットガールズ」のマネジメント契約をめぐって、メンバーのミギ(孟美岐)、ソニ(吳宣儀)の所属事務所と制作者テンセント(騰訊)がなぜ対立しているのか解説していた。

まだSNH48運営会社にいたころSNH48メンバーを参加させるかどうかで、テンセントの契約書を読んでいたようだ。

SNH48が中国版『Produce101』への参加をやめた理由や、AKB48 CHINAから同番組に参加して敗退した毛唯嘉さん、劉念さんがどういう扱いになるのかもよく分かるので、全文日本語試訳する。ツイート原文はこちら。あくまで試訳なので内容について筆者は責任をとらない。

この時間はもう真夜中なので、今日はまともなツイートをしようと思う。何と言っても業界で大ニュースになっていてみんな知っている楽華(訳注:ソニ、ミギの所属事務所)とテンセントの契約解除の件だ。

実はこのニュースが出る前、というよりこの番組が始まる前から、こういう結果になると予測していた。もちろん、今となっては明らかに後の祭りだけど、今回これを書く主な理由は、僕がすでに女性グループ運営会社の社員じゃなくなったことだ。

なのでどんな会社の公式見解も気にせず、個人的な立場からみんなにこの話ができる。理性的に議論をするか、感情的に口げんかするかは、みんなが自分で選択すればいいと思う。僕は一人ひとりが懸賞付きリツイートをする意見を表明する権利を守ると命にかけて誓う。

まず金銭の話から。同じ『Produce101』方式でも『偶像練習生』(訳注:中国動画サイト最大手「iQiYi」が『Produce101』をマネて(パクって)放送していたネットバラエティー)の契約と、中国版『Produce101』の契約は完全に違う。

少なくとも両社が僕に送ってきた契約書を見れば、差はとても大きい。(訳注:この部分から張競さんがまだSNH48運営会社にいたとき『偶像練習生』女性版と中国版『Produce101』にSNH48メンバーを参加させるか検討していたことが分かる)

簡単にまとめると、『偶像練習生』の契約は基本的に単なる一番組の契約書で、ページ数も多くなく、一般的な番組参加契約ととてもよく似ている。やや特殊なのは、その中にマネジメント会社との約束事項が一つあったことだ。

最終的に入選した9人のメンバーについて、動画サイト運営会社(訳注:「iQiYi」のこと)はマネジメント会社、およびタレントと期間が一年半の三者によるマネジメント契約を別途締結し、9人グループによる活動をメインとすること。

ただしマネジメント会社は全くタレントに仕事をさせられないわけではなく、契約の具体的な詳細は三者で別途協議の上決定できることだ。

しかし中国版『Produce101』の契約はとても完全なマネジメント契約で、ページ数も多く、条文も詳細にわたっており、みんなの想像を絶対に超えている。

基本的にタレントのすべての権益は二年間固定、マネジメント会社はその二年間タレントに対するいかなる運営権も収益権も失うと規定されている。

ポイントをひとことで言おう。タレントが合格するかどうかにかかわらず、中国版『Produce101』に参加するだけで基本的に元のマネジメント会社とはSAY GOODBYEになる。

とても簡単な理屈だ。番組で人気が出れば、テンセントは必ず契約を厳守してマネジメント会社に分け前を与えないだろうし、人気が出ずにもどってくれば、マネジメント会社は二年間、テンセントに利益を与えないために、そのタレントを力を入れてプッシュしなくなる。結果、そのタレントはじっと我慢して過ごすしかない。

(訳注:この部分が中国版『Produce101』に参加していたAKB48 Team SH一期生の毛唯嘉さん、劉念さんの状況になると思われる)

ところで中国版『Produce101』のこれほど専門的な契約書は、大型タレントマネジメント会社の経験が豊富な法務でなければ書けないだろうと思う。

さて、ここからが問題だ。『Produce101』方式がマネジメント会社の送り込む選手だのみの番組なのに、オーディション番組としてギャラが出ないのであれば、マネジメント会社の収益源は何だろう?

僕が考えるに、韓国版『Produce101』や『偶像練習生』の契約方式なら、デビューしたグループが予想もできない利益を上げて番組放送サイトとその利益を分け合う場合を除いて、派遣したタレントのうち、数人が最終グループに入らなくても一定の人気がある選手なら、引きつづきマネジメント会社にもどってきても、番組の人気を利用して長期的な企画と短期的なマネタイズを組み合わせた運営ができる。これこそ予想できる最善の収益だ。この面では坤音四子(訳注:『偶像練習生』からデビューした4人組男性ユニット)がいちばん良い例なので、これ以上説明しない。

しかし中国版『Produce101』の契約方式は、僕が思うにマネジメント会社の利益は基本的に無い。みんな知っているように、マネジメント会社の最大の利益は、タレントであり、タレントの最大の価値は、時間だ。

番組に出演すれば、タレントのギャラが上がるという人もいるけれど、マネジメント会社に収益がないなら、それ以上何を騒ぐのか?申しわけないが、たとえタレントが段階的にギャラが上がったとしても、マネジメント会社がその運営と収益分配に参加できなければ、何の意味があるのか?

しかし番組放送サイトは二年間の契約期間内に、第一の方法としてビジネスライクに、短期間でいちばん儲かる仕事を選び、タレントの発展にいちばん有利な仕事は選ばないという方法がある。

この方法の場合、タレントの知名度と商業価値を使い尽くして、契約期間が終わったときにはタレントの商業価値はすでに大きく落ち込んでおり、マネジメント会社は動きは早かったが手遅れという状態で、ぬか喜びになる。

他方、もし番組放送サイトがより長期に経営資源を維持することを選ぶなら、契約期間が終わっても、あるいは契約期間終了前ならなおさら、タレント自身がマネジメント会社ともめ事を起こして契約を解除するだろう。

結局、中国国内のアイドルマネジメント会社の実力は、動画サイトの経営資源の量と比べると、実際に差が大きすぎる。最後にはマネジメント会社はおそらくタレントを失って金を儲けるしかなくなる。

僕は逆に楽華娯楽(訳注:ミギ、ソニの所属事務所)の側につかない。ルールはとっくにはっきりと契約に書いてあり、最初から全く参加しないこともできたからだ。参加しておいて後悔するなら、人から恩知らずと言われたり、お花や可愛い動物とのツーショット画像をツイートして揶揄されても仕方ない。

僕が言いたいのは、同じように楽華娯楽にムチャをされてさんざんな目にあった『偶像練習生』第二シーズンは、おそらく中国版『Produce101』の契約から学んでタレントを死んでも放さず、マネジメント会社の収益源もふさぐしかないだろう。

じゃあこれから何が起こるかと言えば、どのマネジメント会社もタレントを送り出さないか、または、他のマネジメント会社がまた契約を破棄するかだ。

そこで、今後起こる確率が高いのは、結局、ビジネスのルールは人道性と利益は一致しないので、きっと人道性の方が勝つだろう。

『Produce101』という番組自体の「練習生がデビュー人数に入るように競い合う」というルール同様、番組のルールを尊重するマネジメント会社はなくなるだろう。

人気はあるがデビューメンバーに入選しなかった選手が帰ってきたら引き続き練習生をさせるようなマネジメント会社はなくなるだろう。これは韓国であれ中国であれ同じことだ。

同じ理屈で、番組放送サイトはマネジメント会社に契約を破棄されて思いどおりにされ、多額の経営資源を使ってマネジメント会社にみすみす儲けさせるようなことはしないだろう。

さらに同じ理屈で、マネジメント会社は利益の見込めない番組、まして逆にタレントに損をさせるような番組に続けて参加したいと思わない。

(訳注:このように番組放送サイトとマネジメント会社がともに生き残りをかけて競い合う結果となり、まさに『Produce101』という番組自体のルールと同じ状況だ、という意味)

したがって、僕の観点は実ははっきりしている。社長が僕とどの女性グループを作ったかことがあるかどうかとは全く関係なく、人道性の観点から、楊超越マジで美人『Produce101』方式は根本的に成立しないのである。

最後に少し別の話をしよう。業界から足を洗ったからには、もう何もしようと思わない。じつは僕は韓国『Produce101』第一シーズンのコアなファンだ。一推しはキム・セジョン(金世静)、二推しはキョルギョン(周潔瓊)、同好の士は急いで666をダブルクリックしていっしょにフォローしようぜ!

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