北京BEJ48ふーこちゃん(馮思佳)「アイドルは最初の3年で将来が決まる」

上海SNH48六期生から北京BEJ48チームEへの移籍組で、元アイドルヲタのふーこちゃん(馮思佳)の第五回総選挙演説を、現地ファンが文字起こししていたので、日本語試訳でご紹介。

彼女は入団前から中国5ちゃんねるのAKB48やSNH48の掲示板に出入りしていた筋金入りのヲタで、かなり屈折したユーモアが特徴。

筆者は中国語の聞き取りがあまりできず、彼女のキャラの本当の面白さが分からないけれど、こうしてファンが文字起こししてくれると、屈折した自虐ネタと、その後ろに垣間見える本当の気持ちがよく分かる。

後半、阿吉(アージー)さんの興味深いエピソードも出てくる。

みなさんこんにちは!私はBEJ48 TeamEの馮思佳です。みんなサプライズをありがとう。速報でBEJの第一位。

人はどういうポジションに立つかによって、負うべき責任が違う。一つグループで第2位、第3位なら個人の名誉だけど、第1位ならグループ全体を引き受けて前進しなきゃいけない!でも私には関係ないこと。単なる速報の第1位だから。

この一年、たくさんの友だちができてうれしかった。入団してから、たくさんのことを経験した。光栄なことに今年はなぜ運がよかったのか分からない。それに『春夏秋冬』のMVを観られて、とてもうれしいよ。みんなありがとう!

総選挙について、私自身にまったく関係ないことを少し話したいと思う。

今年は私にとっても、多くのSNH48五期生、六期生のみんなにとっても、きっと最後の一年になるだろうと思ってる。元ヲタとして、一人のアイドルは最初の三年間で上限が見えると考えてるから。四年目か五年目になってさらに収穫があったとしても、他人から見れば、その収穫したものは単に同情や憐憫で手に入れただけ。

ここへ来たことを考えてみると、私の最初の三年も間もなく過ぎようとしてる。間もなく「洗脚」としての一生をむかえることになるのは、ちょっと悲しい。(訳注:「洗脚」はトップメンバーの脚を洗う奴隷のような人気のないメンバーのたとえ)

「洗脚」と言えば、じつは去年シェリー(羅雪麗:北京BEJ48チームE、上海SNH48六期生からの移籍組)の生誕祭でも言ったけれど、「ここに長い間いると、自信がすごくなくなってくる」。

入団する前、私は自分でもすごく恥ずかしいけれど、自分は世界一美しい女の子だと思ってた。でもここへ来てから、自分が世界一醜い女の子に変わったように感じた。

ここでさらに「洗脚」になってからは、踊るとき隅の方のポジションに立って、ずっとそうするうちに、喜んで他人に頼るようになった。

最初、本当に自分がすごいと思っていたときは、センターになれるんじゃない?と思った。毎回先生に点呼されるとき、自分のパフォーマンスはすごいし、ダンスを覚えるのも速いと思ってた。

でもいまはもう慣れっこになった。みんなもそう思ってるかもしれないし、自分自身でもそう思ってることも含めて、自分で本当にひどいなぁって。ゆっくりと、大脳の中に抵抗力がついてきた。

自分ではとにかく力いっぱい踊っていると思ってても、人から手を抜いてると言われて、ダンスをマスターしていても、ダンスがひどいと言われる。

『奇幻加冕礼』(訳注:北京BEJ48チームEの全曲オリジナル公演)公演の時、体調があまり良くなくて、みんなからは手を抜いているように見えたと思うけど、じつは本当に力いっぱい踊ってた。

舞台から下りたとたんに、吐きたくても吐くものがないくらいで。でもやっぱり公演については、あまり良くない評価をたくさんもらった。なので、私を打ちのめしてくれたそういう人たちに感謝してる。寝転がってたほうが気持ちいいってことを分からせてくれたから。

私はとても疲れた。あんなに努力して踊ったのに、みんなはまだ私を悪く言って、まだダンスが良くないと言った。それで私は、じゃあいいや、努力したって結果は良くならない。その後かなり経ってから、大脳もダンスをマスターすることに抵抗するようになった。

でも、今回のこの新公演はまあまあいい感じ。だって新公演はなぜか分からないけど、日本のポジションの方が平均的だからかもしれないけど、ポジションが意外に、何度も前の方になる。だからパフォーマンスもかなり良いと思う。

(訳注:SNH48グループオリジナル曲の振り付けは、一曲のなかで不人気のメンバーがほとんど前へ出てこないが、AKB48楽曲の振り付けは一曲のなかですべてのメンバーがまんべんなく前の方へ出てくるようになっている、ということ)

最近(総選挙の)目標をいつも聞かれるけれど、じつは口に出すのが難しい。なぜかって?だってみんな私が面白い話をすると思って私のところへ来るからで、人気があるというデータは全部ウソ。スタッフやメンバーまで私が人気があると思ってるけど、じつは自分自身、全然人気がないことを分かってる。

(訳注:彼女は公式アプリ「Pocket48」の生放送の人気が高いが、ユーザーは応援するために見に来ているのではなく、元AKBヲタで面白い話が聞けると思って見に来ているだけで、本当に人気があるわけではない。彼女自身はそのことを分かっている)

どうしても目標を宣言しなきゃいけないとすれば、身の程をわきまえている人間として、低い目標を宣言すれば、スタッフもメンバーも私のことをぜんぜん人気がないと思ってくれるでしょう。私はそれじゃいけないと思うから、目標は第一位!と叫びたい。

でも第一位は空母を引っ張り、飛行機を引っ張らなきゃいけないけど、私には引っ張れない。だって自分がまだ優秀じゃないくてグループ全体を引っ張って前進できないと思うから。

本当に第二位、第三位なら個人の名誉だけど、第一位はグループ全体をいっしょに連れて行かなきゃいけないとか……でしょ。

だから、私は第二位!と叫ぶよ。(冗談、冗談。マジにしないで)

でも私とチームEファンのみんなは、これからチームJの新公演があって、その後私たちチームEの新公演があるから、投票してみようと言っている。きっと割に合うと思うよ。だってもうすぐ私たちは全曲オリジナル公演をやるから。

私のユニット曲の配分については、毎回会社に腹が立ってる。『暗夜脚歩声』とか『鏡の中のジャンヌダルク』とか、『初恋よ こんにちは』とか、全部すごく難しいユニット曲だけど、私のポジションはいちばん悪い。だからすごく腹が立つ。

それで自分でよく考えて、もし人気が出たら、オリジナル公演に自分のユニット曲を作って、『睡美人(眠れる美女)』というタイトルをつけて、小道具はベッド。私はそこに寝そべって、他のメンバー全員が私の周りでダンスして、そのダンスがすごく難しくて、いちばん難しい振り付けにして、っていうふうに考えてる。みんなどう思う?私はすごくいいと思う。(訳注:もちろん彼女は冗談で言っている)

総選挙について言うべきことはこれくらいだから、他のことを少し話すね。去年の総選挙のとき、私は、どうせ去年のあのころは全然人気がなかったから、投票しても入らない、総選挙は役に立たないって言った。

メンバーにとって、個人の才能が重要で、各メンバーはさらに個人の特長を伸ばそうと頑張るけど、結果、意外なことに、私は自分で自分に毒ミルクを盛ってしまった。だからSNH48バラエティー部のスタッフのみなさんが私を見つけてくれたことに感謝してます。『人狼ゲーム』と『SNHello』に出演するチャンスをくださったので。

(訳注:「毒ミルク(毒奶)」は、試合の解説者が応援したチームが逆に負けてしまうこと。応援(ミルク)が逆効果(毒)になるという皮肉な状況を指す。ここでは、彼女は意図的に自虐キャラをやっていたが、それが逆効果になって光栄にもバラエティー番組に起用されてしまったと言っている)

実はスタッフのみなさんをすごくがっかりさせてしまった。だって私にはネット人格があって、ネット上ではネット暴言団を演じて、みんな面白がって寄って来てくれる。ああいうバラエティー番組に参加したときは、先輩がたくさんいたから、やっぱり人見知りしてしまった。

自分では『人狼ゲーム』第二期ではよくやったと思ってる。全員姉妹グループメンバーで、良く知ってる子たちだから、まあまあイケてたと思う。

あのとき張競先生(訳注:前SNH48バラエティー部門責任者兼司会者の阿吉(アージー)さん)が私に参加するように話しに来てくれたのをまだ覚えてる。彼を気づかってるわけじゃなくて、私ほんとに彼に言いたいの。

だって彼は『人狼ゲーム』のとき私にこう言ったから。最近北京BEJ48はみんな気持ちの状態がすごく不安定みたいだから、私にバラエティー番組『人狼ゲーム』に参加して欲しいって。そして北京BEJ48にも、実はメンバー全員にチャンスがあって、軽々しくあきらめちゃいけないと証明してほしいって。

あのときすごく追い込まれてた私にとって、とても感動することだった。このことは北京のみんなに伝えなかったよ。だって私はみんながあきらめて、私だけ生き残りたいと思ったから。(訳注:この部分ももちろんジョーク)

最後に、速報で私のためにたくさん努力してくれたみんなに感謝します。前は何も分かってなくて、去年よりも人気が良くなった感じがするけれど、自分では単なるチームE第13位くらいのレベルだと思ってたから、本当にこんなにいい成績だとは思わなかった。本当にみんなに感謝してます!

最後の20秒は、やっぱり自分自身に感謝したい。いままでずっとご苦労さま。それからいつも腹を立てて、もうやめてやるとか思ってるけど、やっぱりもっと頑張ろうよ、自分。ありがとう!

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