上海SNH48映像作品がどれくらい儲かってそうか調べてみた

上海SNH48運営子会社「Studio48」制作、SNH48卒業生キクちゃん(鞠婧禕)主演のネットドラマ『蕓汐傳』が間もなく放送開始ということで、SNH48グループメンバー出演のネット映像作品の再生回数を「骨朵」という統計サイトで調べてみた。

SNH48運営制作、またはメンバーが出演しているネット映像作品が中国全体でどれくらいの人気度なのかを見てみよう。

データは中国の全動画サイトの各作品の毎日の再生回数を記録したものだが、注意すべきは各動画サイトの再生回数自体がどこまで正確か分からない点。

しかし仮に再生回数に不正があるとすれば、すべての動画サイトのすべての作品に不正があるはずなので、結果的に全体としてある程度信用できる統計になる。(中国のエンタメ業界のランキングなんて大体そんなもんだと考えた方がいい)

まず最近公開されたネット映画2本、『少女探偵社』と『狄大人駕到』を調べてみた。

『少女探偵社』はSNH48一期生ダイモン(戴萌)北京BEJ48ライチ(李梓)広州GNZ48ミッフィー(劉力菲)他のメンバーが出演。

『狄大人駕到』はSNH48二期生リサ(陸婷)北京BEJ48ミルク(劉姝賢)広州GNZ48Kimmy(鄭丹妮)瀋陽SHY48ルールー(韓家樂)北京BEJ48 MIMI(陳美君)が出演。

↓こちらはネット映画全体の再生回数の順位。縦軸が順位、横軸が日付。

『狄大人駕到』は公開初日2018/05/08にネット映画全体で第一位、『少女探偵社』も公開初日2018/06/05に第一位になっている。まさかこんな好成績だとは思っていなかった。

↓こちらは再生回数。縦軸が回数、横軸が日付。

こちらが面白いのは『狄大人駕到』が公開2週間くらいで再生回数をカウントする順位の圏外に落ちてしまうが、『少女探偵社』の公開でふたたび再生回数が上がっている点。

たぶん『少女探偵社』を観ると関連作品欄に『狄大人駕到』が出てくるのでつられて再生回数が上がるのだろう。

じゃあ他のネット映画はどうなんだろうと思って、2017年以降に公開されたネット映画の再生回数ランキング第1位~50位を見てみた

驚いたのは北京BEJ48ライチ(李梓)主演の『有言在仙』が2017/10/06公開にもかかわらず、まだ第38位に入っていること。そして2018/01/12公開の北京BEJ48のトップメンバー出演『大唐嘻遊記』は第41位とこちらもそこそこの順位に入っている。

↓『大唐嘻遊記』のデータはこちら。

公開から153日で累計再生回数3.5千万回。

↓『有言在仙』はこちら。

『有言在仙』が特徴的なのは、公開から251日で累計再生回数3.8千万回と『大唐嘻遊記』より成績が悪いが、『大唐嘻遊記』がなだらかに落ちていくのに対して、『有言在仙』は2か月にわたって再生回数が何度も上がっていること。

2018/06/08に再びピークがあるのは『少女探偵社』との連動と思われるが、それで40万回の再生回数を稼ぐのだから細く長くといった感じの作品だと分かる。

ここまではネット映画。ここからはネットドラマを作品別に見てみる。

2018年に公開されたネットドラマの再生回数ランキング第1位~50位はこちら

↓まずSNH48二期生カチューシャ(李藝彤)が出演している『萌妻食神』

カチューシャは女性俳優では一番下のランクで出演している。

この『萌妻食神』は中国のネットドラマ全体の累計再生回数ランキングでは、何と第2位。累計再生回数は29.3億回という数字。明らかにネットドラマの方がネット映画より再生回数を稼げる。

ただそうは言っても放送回ごとの再生回数は、回が進むごとに徐々に落ちている。だんだん見飽きて脱落する視聴者がいるということだ。日別の再生回数は、新しい回の公開ごとに心電図のようにきれいにピークが現れている。

↓次はSNH48六期生ジェニー(孫珍妮)が出演した『天意』

こちらもジェニー(孫珍妮)は女性俳優では一番下のランクで出演。

この『天意』はネットドラマ全体のランキングでは第14位で累計再生回数10.4億回。『萌妻食神』よりかなり落ちる。やや面白いのは、理由は分からないが日別の再生回数が徐々に上がってきていることだ。

以上のように、SNH48が映像作品制作のIPビジネスに力を入れても、ぜんぜん儲けにならないんじゃないの、と思ったら、意外なことにSNH48運営制作のネット映画は公開初日に第一位になるくらい再生回数を稼いでいる。

また、メンバーが『萌妻食神』のような人気ネットドラマに出演することで露出を稼ぐ結果になっているらしいことが分かる。

SNH48社長の王子傑がAKB48と決裂したころからIPビジネスに力を入れ、総選挙などファンからの直接の売上に依存しない事業構造を作ろうという判断は正しかったようだ。

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