元モー娘。リンリンプロデュースの上海「Idol School」が投資詐欺被害に

元モーニング娘。のリンリンがプロデュースしている上海のアイドルグループ「Idol School」が投資詐欺にあったようだ。

『揭秘女团欠薪案:一场打着红杉资本、爱奇艺旗号的资本骗局(女性グループ給与未払いの秘密:セコイア・キャピタルと愛奇藝をかたった投資詐欺)』(塞納河路辺社 2018/01/15 01:21:49)

自主運営メディア「剁椒娯投」によるこの記事を読むと中国女性アイドルグループ市場で上海SNH48が一人勝ちのベンチャーだとわかる。

中国女性アイドルグループ市場はすでに過当競争状態で、先日ご紹介したように広州「1931」が営業停止した。歓聚時代という会社がその「1931」に投資していたが、同社がエンジェル投資家になって起業されたのが「Idol School」だ。

「1931」営業停止時に発表された下記の記事は先日ここでご紹介した。

『1931解散背后,200多家创业女团未来命运几何?』(2017/12/26 娯楽資本論)

この記事の数日後、上記の自主運営メディアが「Idol School」元スタッフから情報を得たのが今回の投資詐欺が明るみに出たきっかけとのこと。

以下、日本語試訳する。なお筆者は金融関係用語は分からない。その他の部分も含め、誤訳はご容赦を。中国語の分かる方は本文をお読み頂きたい。

「助けて下さい、会社がずっと給与を支給してくれないんです。費用は自腹で、クレジットカードでずっと生計を立ててるんです」「私たちはとっくに退団していますが、以前のお金は取り戻せていません」「二十数名全員の給与が未払いです」等々。

そこで調査してみたところ、単なる給与未払いという単純な事態ではなく、「セコイア・キャピタル(世界最大のベンチャーキャピタル)」「愛奇藝(中国の動画サイト最大手)」「モバイク(中国の自転車シェアサービス企業)」などのキーワードが登場することになっていた。

最初に接触したのは、すでに離職した「Idol School」の元コンテンツおよびプロジェクト企画責任者のS氏。

2017年4月から「絨翼文化」(Idol Schoolの運営会社名)の給与未払いが始まり、資材販売業者、レッスン教師、グループメンバー、外注撮影チームなど、30人近くに達した。S氏自身も給与、賞与、立て替え経費含めて9万人民元(約150万円)が未払い。

美術資材販売業者と撮影チームの責任者にも給与不払いについて確認したが、全員からそのとおりだとの回答があった。

部外者がこのニュースを知り始めるのは、女性グループのメンバーからの情報によることが多い。

同グループのメンバーGさんも、2017年5月ごろから公演や営業の仕事のギャラが支払われなくなった。「あのとき私たちは公演一回ごとに少なくとも600元(約1万円)の手当があり、あんなに何回も公演に出ていたのに!」

8月末、学業と給与未払いが原因で、最初はモーニング娘。が好きで入団したが、Gさんは退団を選んだ。「少なくとも1万元(約17万円)は未払いです」。

もう一人、学業とアイドル業を両立しているメンバーCさんは、それでも活動を続けることを選んだ。公演の手当は徐々に減って一回200元(約3,400円)になった。「当時、運営会社の社長は、最近動画サイト大手”愛奇藝”とネットバラエティー番組を制作する話がついたので、いろいろ準備しているとメンバーに話していました。」

そして8月の公演が停止になったのは、東方衛星テレビの制作チームが運営会社へ前調べに来て、短い取材映像を撮るからとのことだった。「そのときはテレビに出る自分を両親に見せられると本当に思っていました」

ネットバラエティー番組の話はそのままフェードアウト。そして、Cさん自ら社長に給与の支払いを求めに行ったが、「君たちは金のためにここに来たのか?夢のためじゃなかったのか?」と叱責された。

Cさんは給与を要求したときのことを思い出すと、苦笑いせざるをえないという。「Y社長は私たちにいろんなすごい企画を話しましたが、どれも絵に描いた餅でした。私たちメンバーの多くはちょうどグループに対する思い入れが出てきたころで、なんとか頑張っていました。退団者が出始めたのは最近になってからのことです」

そして最近「1931」解散のニュースがあり、まだグループに残っているかなりのメンバーが落胆しているという。「1931に投資していた会社はもう1931はいらないということです。それでまだ私たちに構ってくれるでしょうか?」

(訳注:冒頭にあるように「1931」に投資していた歓聚時代は「Idol School」にも投資している)

S氏と撮影チームは貯金があったが、メンバーの大多数は両親の援助に頼っていた。それに比べて、初めて上海へ来て仕事をしたZさんの生活は、さらに悲惨だった。

当初、女性アイドルグループ文化への情熱を持ち、大都市へのあこがれもあり、6月に上海に着いたばかりだったZさんの最初の仕事が「Idol Scholl」運営会社のスタッフだった。「入社した最初のころに、会社がすでに融資を受ける話を進めていると聞き、何の心配もしていませんでした」

事実、Y社長はいつもチャットグループ内で社員たちに檄を飛ばしていた。Zさんはずっと正常に給与の支払いを受けたことがなかったが、当時彼は社内である投資契約を扱っていた。そのため会社がまさに投資プロセスを進んでいるのだと深く信じていた。「会社がハイリスクな時期に入っているからこそ、協力すべきだと考えていたんです」。

8月初め、Zさんは海外の米ドルの投資ファンドがIdol School運営会社に資金を入金したというショートメッセージの画面ショットを転送され、「この画面ショットが入金処理中の証明で、会社の経営層も毎日普通に出勤していたので、もう疑いを持ちませんでした」

そういう気持ちで、Zさんは会社の経費1万元あまり(約17万円)を立て替えたが、6月から10月まで二度受け取った給与は合計4,000元(約7万円)だった。

その数か月間、Zさんはクレジットカードのキャッシングや、友達からの借金で生活し、何とか毎日やり繰りするような生活をするしかなかった。そのころ彼は不眠に悩まされ、ふだん上海で親しく付き合える友人もいなかったため、最終的にうつ病が再発した。

「辞めたいと思いましたよ。でも大金を立て替えたままで、辞めてしまえばもう取り戻せなくなります。でも辞めなくても、投資の話がいつ実現するのか本当に分かりませんでした。毎日そのことを悩んでいました」

しかし社員たちは間もなく、社長の言う投資がいつまでたっても実現しないことに気づいた。Y社長は毎日出社すると真っ先に投資資金が届いたか質問した。「でもずっと入金されませんでした。私たちスタッフは社長が投資を受けられるフリをしていて、外の人とつるんで私たちを騙しているんじゃないかと思っていました」

「今思えば、会社への融資を待って早く退職しなかったのは、本当にバカでした。今は毎日薬を飲むことしかできません」。Zさんは早口になり、怒りを抑えながら話していることが分かった。このとき、彼はすでに上海を離れて実家の小さな街に帰っていた。大都市への夢とも別れを告げたのだ。

「ご両親はうつ病の再発を知っていますか?」

「知りません。また薬を飲み始めたことは知らせたくありません」

取材をここまで進めて、これは単に会社の給与未払いではないと感じた。以前、Y社長に証言を求めたときも、話を避けて「私たちも給与を払いたいが、金がないんだ!」との短い回答だけ。給料を払わない社長のよくある言い逃れのように聞こえた。

しかしつねに事実は小説より奇なりだ。

どんより曇った日の午後、Y社長の方から電話がかかってきた。電話口の声で、タバコに火をつけたばかりだと分かった。「今から話すのがこの4か月間隠してきたことです。今日は、どうかみんなに知らせて下さい。私も被害者なんです!」

物語は2015年に始まる。そのころ絲芭文化(訳注:上海SNH48の運営会社)の副社長を辞職したこの人物は、「Idol School」設立直後に「歓聚時代」から数百万元の融資を受けた。このときY社長は意気揚々として、メディア取材や出演依頼をつぎつぎと受けたが、さらに向かい風の厳しさを知ることになる。

上海でさまざまな女性グループが結成され、SNH48が一大勢力になるにおよび、一年余りで融資を止められたY社長は、会社の50人余りの社員を養うため、融資を受けることに全力を注ぎはじめた。当時、彼はかつてのエンジェル投資家だった「歓聚時代」に話をしたが、ずっと承諾を得られずにいた。

Y社長によれば、2017年5月、ある友人を通じて自称セコイア・キャピタルのJ氏と接触した。動画サイト最大手「愛奇藝」と共同で女性アイドルグループのリアリティーショーのプロジェクトがあり、スポンサーとも話がついている、出演する女性グループが必要とのことだった。

J氏との商談中、Y社長は相手がバラエティー番組を熟知し、独自のアイデアもあり、「各方面で話の内容はきっちりしていました」。話を進めるにつれて先方はY社長の女性グループ運営会社に興味を持ち始め、ちょうど2ラウンド目の投資を求めていたY社長は、J氏との商談をすぐに成立させた。

6月末、Y社長とJ氏は正式に1,000万人民元(約1億7千万円)の投資と、ネットバラエティー番組の共同制作契約に署名した。幸運の女神に見そめられたY社長は「すべてが良いタイミング」と思った。

7月初め、J氏は署名した投資合意書を持って、東方衛星テレビにバラエティー番組を制作した経験のあるディレクターH氏の制作チームと、Y社長とともに面会した。H氏の記憶によれば、当時J氏はバラエティー番組の企画を彼に説明し、独占放送サイトは「愛奇藝」であり、ゲストの提携先が「Idol School」メンバーだと話した。

このプロジェクトの裏付けを得るために、ディレクターH氏はJ氏とともにY社長の運営会社を訪ねた。「当時ネットでこの女性グループが実際に存在すると知っており、その後じっさいに彼女たちにも会いました。確かに制作できると思いました」。そしてディレクターH氏はJ氏と、Y社長の三者で合意に署名、8月15日から正式にネットバラエティー番組の撮影を開始すると取り決めた。

ところが、契約書を甲方であるJ氏に提出した後、先方が遅々として署名済み合意書を返送して来ない。しかしY社長は何も気づいていなかった。「当時はセコイア・キャピタルと東方衛星テレビの制作チームが裏書していたと言えます。今ならおかしいと思うでしょう」。そう話しながら、Y社長はこらえきれずに笑い出した。電話の向こうで、またタバコをつけたようだ。

署名して間もなく、Y社長はJ氏から入金済の画面ショットをショートメッセージで受け取った。同時に、ディレクターのH氏もY社長の運営会社に常駐し、会社の会議室を「占領」して、一か月分の番組のプリプロダクションを始めた。

Y社長が慌て始めたのは、7月半ばになっても、バラエティー番組への投資はもちろん、女性グループへの投資もまだ入金されなかったためだ。そのころ、Y社長は毎日会社に戻るたびに財務投資方に入金があったかたずねた。このとき、同社が投資方と合意に署名してすでに一か月たっていた。

Y社長は待ちきれずにJ氏に入金を催促し始めた。しかしJ氏は資金がのあるシンガポールの某銀行が、半年間の預金業績審査のため、15日間入金を滞留させ、しかも銀行側が何度も誤った情報を提供したため、入金できなくなったと話した。

(訳注:以下、運営会社社長Y社長が社員に出した通知の内容)

社員の皆さん、こんにちは!

過去3か月間、職場を離れず仕事に専念して今まで通り職責を果たし続けたみなさんと、すでに退職した元社員のみなさんにも、会社を代表して心から感謝します!

今回の給与支給の遅延について、以下簡単にご説明します。今回の投資は外資からの投資のため、資金の届け出、外国送金、用途の審査などの手続きがあり、一般的な投資と比べて融資までの期間が比較的長くなります。そして今回の外資からの電信為替は6月21日すでに送金されていますが、途中で私たちの予測できなかったことが起こり、その海外の銀行が半年間の預金業績審査のため、私たちの海外投資の送金を15日の長きにわたり滞留させていました。私たちが連絡に努めた結果、7月6日にようやく人民銀行に申請を提出、入金は7月17日まで延期されて完了するとのことでした。その中で同銀行が何度も誤った情報を提供し、財務部門の対内的、対外的な支払計画が何度も変更を強いられ、そのために信用危機を引き起こしました。ここで会社の代表としてみなさんにお詫びします。現在私たちの資金はすでに審査段階にあり、間もなく入金されると思っています。

今回の危機で、会社の経営層の皆さんにも改めて感謝します。会社がこのような危機に面したときも身を挺して、私たち社員と会社のために少なからぬ圧力を解決してくれました。このことに私はとても感動しています。私たちの会社のすべての社員と経営層が危機に直面しているとき、私は会社に対する信任を目にしました。みなさんの信任と、理解と、支持を目にしました。

現在、国内の女性グループ全体が直面している局面は、みなさんも少なからず理解していると思っています。しかし私たちは一貫して良質なコンテンツを作ることをメインコンセプトとし、今回の危機の中にあっても、みなさんは自分の仕事に努力し、専念していました。これをただのスローガンに終わらせず、みなさんが実際の行動で私たちのやっていることを証明し、みなさんの努力をもってそのスローガンを実現させました。

7月に入って以来、私たちは成都コミケ、CCG、タオバオ造物節、@JAM/JCIS、イメージキャラクターの広告やMV撮影、引き続きCJ、中国サッカーリーグPR映像などの仕事をしました。これだけでも私たちのコンテンツと、メンバーの実力がみなさんの努力のもと一定のレベルに到達したことを十分証明しています。そしてこれから私たちは間もなくレギュラーのバラエティー番組の撮影を開始し、中国の女性グループとして唯一(2017年)8月26、27日の横浜@JAMコンサートに参加します。

ここで改めて心から社員のみなさんに心から感謝するとともに、今回の突発的な事態が危機に至ったことをお詫びします!風雨の後には虹が出ると信じています。みなさんの努力と仕事に専念する気持ちがあるからです!

Idol School!全力前進!

Y社長

2017年7月19日

(訳注:ここまでが運営会社社長Y氏から社員あてのメッセージ)

当時、同様にショートメッセージを受信した元社員のZさんは、その末尾にある「貴殿の中華人民共和国に対する貢献に感謝する」という言葉を奇妙に感じた。その後彼が銀行で仕事をしている友人に尋ねたところ、銀行の友人も奇妙に思ったが、「外国為替部門ではないので、確かなことは分からない」とのことだった。

このときもY社長は事前の予定どおり粛々と融資とバラエティーの準備をしていた。

8月初め、セット、舞台装置と照明の設計、衣装と音楽の準備、メイキング撮影などプリプロダクションの準備作業はすでに完成していた。この間、最初から最後までディレクターのH氏が投じた金額は合計80万元(約1,400万円)。「一部は友だちから借金しました」。

同時に、女性グループ側でもバラエティーのレッスンを開始、毎週末に行っていた劇場公演をしばらく休止した。間もなくバラエティー番組の撮影が始まるというのに、投資資金は一銭たりとも入金されない。そこでY社長はJ氏に督促する。

(2017年)8月10日、J氏は要求に応じてバラエティー番組のための51万元を入金したとし、入金した際の写真をY社長とディレクターH氏に送信した。その後J氏は彼が受け取った入金完了の画面ショットを彼らに送信し、Y社長とディレクターH氏は安心した。「いくら遅くなっても、今晩には必ず入金される」。当時Y社長は、この51万元さえ入金されれば、その後の投資資金は信用できると考えていた。

「それで入金されたんですか?」

「ウソだったんですよ!」電話から伝わってくるY社長の声は憤っていた。タバコを深く吸う音が電話口から聞こえてきた。

そして、J氏は何度も電話とショートメッセージで説明をしてきた。会社の財務部門責任者が資金を流用し、資金の一部が別プロジェクトに投資されてしまったため、また遅れる。しかし資金を8月末に入金することは保証すると。

8月末、約束の入金日になったが、投資資金は依然として記帳されていなかった。そこでY社長とディレクターH氏は自らJ氏の自宅まで話しに行った。しかしそこで見つけたのは彼の父親だけ。その後、J氏はまた新たな弁解をしてきた。

そして一つの固定電話番号が明らかになった。

すでに3か月も目くらましにあっていたY社長は、すでに気力をなくし、藁をもすがる思いだったのかもしれない。

9月初め、Y社長とディレクターH氏はもうこれ以上待ちたくないと、このバラエティー番組をあきらめ、先行投資した資金をJ氏に返金させて終わりにしようと考えていた。そして先方にこの考え方を提示した。最後には3人で違約合意にサインし、三方はJ氏が制作チームに先行投入した資金を返金させることとした。話し合いの期間中、Y社長はJ氏のスマートフォンにずっと固定電話からの着信が入っていることに気づき、その番号をこっそり書きとめた。

しばらく経つと、J氏はどうやっても連絡が取れず、彼の自宅に行ってもつかまらなくなった。Y氏はその固定電話番号を思い出し、試しに電話してみた。

電話に出たのは一人の老人で、彼らが老夫婦で、以前J氏と知り合い、J氏のモバイク(訳注:中国の自転車シェアサービス企業)プロジェクトに投資したと語った。

個人投資家同然のこの老夫婦の言葉を理解するに至って、Y社長はすべてを悟った。最初から最後まで、J氏は罠をしかけて彼とディレクターH氏が飛び込んでくるのを待っていたのだ。一方、ディレクターH氏は不審に思って、愛奇藝にそのバラエティー番組が同サイトの独占配信なのか確認した。ところが先方は、そんな企画は全く聞いたことがないという返事だった。

Y社長とディレクターH氏はさらにセコイア・キャピタルへJ氏について確認したところ、そんな人間はそもそもいないと言われた。弊社もセコイア・キャピタルの上層部に確認したが、J氏のことは知らないとの回答だった。

さらに調査した結果、J氏が彼らの女性グループのプロジェクトをネタに、かなりの個人投資家を騙していたことが分かった。彼らはすぐ弁護士に連絡してこの件の対応を依頼し、違約金を取り返そうとしたが、J氏の財産はすでに凍結されていた。

自分のプロジェクトとモバイクがともにJ氏の目にとまったことを思うと、Y社長は苦笑ざるを得なかった。「これである意味、私たちのこの女性グループというものが人気の投資プロジェクトだと分かったことになりますね。でもどうにも防ぎようがありませんよ!」

その後Y社長は、相当数の社員にこのことを知らせたが、9月に入っており、学業と両立しているメンバーを呼び集めることはできず、その中には年齢の低いメンバーもいるため、彼女たちと顔なじみの社員にも決して通知しなかった。しかしそのことでまた多くの学業兼任のメンバーに「会社は何も話してくれない」という認識を与えてしまった。

現在、Y社長は社員の給与不払いの問題にまだ対処しているが、資金がないため、先延ばしすることしかできない。Y社長から見れば、資金ショートはベンチャー企業にとって正常な問題で、夢を追う道のりの一つの試練だ。「私たちが共有する女性グループという夢のために、やはり努力し続けたいと思っています」。

2016年が女性グループ元年だとすれば、2017年は女性グループの厄年と言えるだろう。解散するものは解散し、給与不払いになるものはそうなる。「1931」「ATF」などの上場企業出資の女性グループはすべて消えてしまった。資金的基礎のない200余りの小さなグループは言うまでもない。

しかし夢という誘惑の下、女性グループであろうと会社の社長であろうと、一種の衝動的な熱にはまり、情熱を注ぎ、努力し、我慢して、持ちこたえ続けている。これらはすべて弊社が頻繁に耳にするキーワードだ。

今振り返ってみると、窮迫した資金源、バラエティー番組の人気、融資のチャンス、どれをとっても不確定性に満ちているように見える。しかしそれらをずっと渇望していた者にとっては、まさに手の届くチャンスのように見え、足元の落とし穴を見逃してしまう。

これは資本、夢、人気の交錯するところにある罠の中のまたその罠で、一貫してエンタメ産業の副産物であり、そこから遠く離れることなく、消えることもない。苦楽と辛苦は、その道を往く人々だけが自ら知ることになる。

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