広州GNZ48 4th EP『SAY NO』さすがの低コスト・超ハイクオリティーMV

今日2017/10/12(木)、たまたま上海SNH48グループ第四回総選挙第17~32位メンバーのMV『グロリアス・タイムズ 絢麗時代』と、広州GNZ48 4th EPタイトル曲『SAY NO』MVが同時に公開された。

映像作品は金をかければ品質が良くなるわけではないということが、はっきり分かりすぎるので、まず『SAY NO』からご紹介。

中国プロバスケットボールリーグCBA「広東宏遠華南虎籃球俱楽部」の協力で、同チームの選手・趙睿も、ナオナオ(盧靜)を抱え上げるシーンで登場している。

低予算・高品質MVの典型。ストーリーの明確な脚本、安定した撮影技術とムダのない編集、ちょっとしたアイデアなど、やはり広州GNZ48映像制作チームは腕が違う。

室内セットがないのでセットの制作費用は不要。すべてロケ。しかもロケ地はおそらくすべて広州市内。

練習シーンと試合のシーン、広東宏遠の体育館3か所、おそらくトレーニングルームとプールは体育館の付帯施設。そしてナオナオが悪夢から目覚めるのはGNZ48の宿舎。ナオナオが走り込みをしているのは、たぶん広州市内。ロケ地はたったこれだけ。

にもかかわらずちゃんと見せるMVになっているのは、脚本と絵コンテが秀逸すぎるから。

試合のシーンの細かいカット割りは、北京BEJ48には申し訳ないけれど、北京BEJ48 3rd EP『マニフェスト(宣言)』のバレーボールと比べてみてほしい。

ロケ地の体育館さえ確保できれば、メンバーがバスケやバレーの素人でも、撮影技術だけで、全くクオリティの違う試合のシーンが撮れるということがはっきり分かる。

そもそもGNZ48でいちばん背が低いメンバーの一人、ナオナオがセンターの曲でバスケットボールのMVを撮るという時点で、よく出来たネタになっている(笑)。

ツーコーラスめ冒頭、ボールをパスすることで各メンバーのアップのカットをつなぐのも良いアイデア。

シュートを外した直後、ナオナオがプールに落ちるカットへのつなぎは鳥肌モノ。これだけで「補欠選手がやっとつかんだ出場のチャンスを台無しにしてしまった絶望感」が、何のセリフも説明もなしで描けている。

次にこの悪夢から目覚めるカットで鳴いている猫の声も、何でもない演出だけれど簡単は思いつかない。

↓SNH48映像制作チームに、こういうカットは絶対撮れない。

また、悪夢というネガティブなシーンをちゃんと描くことで、その後の成功の喜びのシーケンスが生きてくる。

ポジティブなメッセージを伝えるには、冒頭のナオナオの悲しそうな視線や、この悪夢のシーケンスも含めて、ネガティブな描写が必須ということだ。

↓これもSNH48映像制作チームには絶対撮れない、とても美しいカット。

そしてその後、突然始まるフリースタイルバスケのシーンも秀逸なアイデア。EDMというのは、アイドルMVではこういうふうに使うものなんです、というお手本。

たしかにダンスシーンの衣装は去年のSNH48第三回総選挙TOP16シングル『プリンセス・クローク(公主披風)』と比べると安っぽいけれど、あのMVの何十分の一の費用でこれだけ良質なMVが撮れているかを考えてみるべき。

最初のナオナオのカットのセリフは以下のとおり。

私は女性バスケチームの補欠メンバー。永遠に、どうでもいい時にしか出場させてもらえない。でも私は永遠に自分から補欠席を離れようと思わない。ただ、夢にいちばん近い場所にいたいだけ。

じつはこんな後ろ向きのセリフで始まっている。

最後に広東宏遠の総経理・朱芳雨さんが話している。

誰もが失敗に突き当たります。でも成功したければ、絶対あきらめないことです。私たちは夢を追いかける途上にあるすべての人たちにこの曲を贈ります。みなさんどうぞ広東宏遠、GNZ48を引き続き応援して下さい。

費用面で広東宏遠との協賛になっていながら、48系アイドルが本来伝えるべき「夢に向かって努力しよう」というポジティブなメッセージもちゃんと伝わっている。

48系アイドルのMVの本質って、そういうメッセージ性にあるんじゃなかったの?ということを、SNH48第四回総選挙第17~32位のMV『グロリアス・タイムズ(絢麗時代)』の制作チームに言いたい。

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