SNH48が中国最大の携帯電話会社の後援で1万人規模コンサート、宮澤佐江、鈴木まりやも出演

SNH48が2013/11/16に広州国際体育演芸センターという18,000人規模の会場でコンサートを開くという、すごい事になった。しかも宮澤佐江、鈴木まりやの2名とSNH48二期生も出演予定。

この会場、過去にはフェイ・ウォン(王菲)、張学友、ジェイ・チョウ(周杰倫)などの大物中国人歌手も公演を開いている。

しかもスポンサーは中国最大の携帯電話会社、中国移動(チャイナモバイル)だ。

日本で言えば、デビューして1年のアイドルグループが、NTTドコモをスポンサーに横浜アリーナでコンサートを開く、といった感じだろうか。(中国と日本の人口比で言えばもっと小さな会場になるが)

『携手中国移动, SNH48大型专场演唱会11月16日广州热力唱响(中国移動と提携し、SNH48が大型単独コンサート、11月16日広州で熱い歌声を響かせる)』 (2013/09/27 SNH48公式サイト)

なぜ中国移動(チャイナモバイル)がSNH48初の一万人規模の大型コンサートのスポンサーになったのか、意外に詳しく書いてある。


「中国移動はSNH48と提携し、新しい販売促進の方式を開拓します。SNH48の一万人規模の広州コンサートを開催し、中国移動が1990年代生まれの青少年層に適した新しい販売促進方式を大胆に探ることに着手します。

 国内最大の携帯電話キャリアとして、中国移動は現在総計7.2億人の顧客を有し、中でも1990年代生まれの青少年の顧客層の比重が年々増加しています。SNH48系は飛ぶ鳥を落とす勢いの少女アイドルグループで、一貫して「会いに行けるアイドル」の理念を堅持し、国内の青少年層に正しい価値観のプラスのエネルギーを伝え、青春のパワーに満ちた新時代のアイドルグループのプラスのエネルギーの魅力を人々に全身で感じさせています。

 中国移動はSNH48という国内で人気になりつつある若いアイドルグループの力を借りて、青少年層における占有率を増加させたいと願っています。中国移動が使い慣れた販売促進の手段として、以前”動感地帯”というキャッチコピーでジェイ・チョウ(周杰倫)をイメージキャラクターに迎えましたが、中国移動に億単位で青少年層の顧客をもたらすため、今回は(SNH48と)互いに力強く提携し、必ず再び中国移動の最高業績を塗り替えたいと思っています!」


これは中国移動が書いたのか、SNH48運営が書いたのか知らないが、じつはSNH48は結成当初から「O2O(Online to Offline)」型アイドルというキャッチフレーズを公式サイトの右上に掲げている。

運営会社が元モデル事務所のため、テレビ局などの旧来メディアで露出できず、やむを得ずネットを使っているのが実情だが、1990年代生まれの中国の若者がネット世代であることには違いない。

中国移動はこのコンサートが行われる2013/11に、中国3大携帯キャリアの中では最後発でiPhoneの販売を始める。iPhone販売については日本のNTTドコモと同じ立場だ。

SNH48のファンの中には、日本のAKB48ファン同様、握手券目当てで同じシングルCDを何十枚も買う、中国語で「土豪 tu3hao2」と呼ばれる若者が一定数存在し、中国移動がiPhone 5sを売りたい若者層と一致する。

もちろん中国メーカー製の安価なAndroid端末にしか手の届かない若者が大多数なわけだが、彼らには「会いに行けるアイドル」というAKB48系グループの理念が合致する。

というのは、従来の中国大陸の人気歌手は、ジェイ・チョウもそうだが「手の届かない大スター」タイプしか存在しない。コンサートは数万人規模。実際に会って握手することなど絶対にありえない。(台湾には日本と同様のアイドル歌手が存在する)

今回の提携で中国移動が計画どおりに1990年代生まれ(90年后)の顧客を獲得できれば、SNH48にとっても知名度を高める大きなチャンスになるかもしれない。

ただ、中国大陸の芸能界の文化的背景がそう簡単に変わるとは思えないので、2013/11/16にSNH48がどれくらい集客できるか、あまり期待せずに注目したい。

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