SNH48 Team HII全曲オリジナル公演『Beautiful World』に好き勝手コメントしてみる

上海SNH48チームHIIの全曲オリジナル公演『Beautiful World』について好き勝手コメントする。

まず各曲の主調の確認から。

ブルース・スケールとあるのは、ペンタトニック以外の音が全く出てこないという意味ではない。

M01 H Zone (Gm⇒サビEm三度転調 ブルース・スケール)
M02 I Hate You (Cm ブルース・スケール)
M03 黒夜女神 (Ebm⇒サビリフレインFm 長二度転調 ブルース・スケール)
M04 Highlight (Bm)
M05 背水一戦 (G#m⇒間奏Fm三度転調⇒G#m)
M06 天使的圈套 (C#m⇒Bメロ・サビEm三度転調)
M07 化学超女子 (F)
M08 関不掉 (Ebm ブルース・スケール)
M09 完美犯罪 (Am ブルース・スケール)
M10 対峙 (G#m⇒サビFm三度転調⇒間奏Ebm三度転調 ブルース・スケール)
M11 Why (Ebm ブルース・スケール)
M12 花与火 (サビ始まりD⇒AメロE長二度転調)
M13 Beautiful World (A⇒DメロC三度転調)
M14 天天向上 (Dmパワーコード ブルース・スケール)
M15 Running Girl (Eb)
M16 如果有你在 (F#)

16曲中、11曲がマイナー(短調)で、そのうちブルース・スケールが8曲。この曲構成だから最初から最後まで通して公演を見ると、異様に疲れるのだ。

もちろん曲風はロックだったり、ハードロックだったり、メタルだったり、EDMだったりいろいろあるが、これだけマイナー(短調)の曲を聞かされたら、明るく爽やかな気持ちになれないのは当然だろう。

たとえ一曲一曲が良い曲でも、ワンセットの公演としては失敗していると思う。

『Beautiful World』公演についての好き勝手コメントは以上。

SNH48チームHII全曲オリジナル新公演『Beautiful World』2017/04/08初日、SNH48グループは100%オリジナル公演に

上海SNH48チームHIIの全曲オリジナル新公演『Beautiful World』の予告映像が公開された。

公演詳細はSNH48公式サイトのこちらのページ

例によって楽曲ごとに短い解説がついているが、日本語試訳はしない。

タイトル曲の『Beautiful World』を聴いただけで、楽曲のレベルはたぶん安心できるし、SNH48チームHIIはデビュー公演からダンスがいちばんそろっていたチームなので、公演当日を楽しみにしたい。

念のため楽曲は以下の16曲

01.H Zone
02.I Hate You
03.闇夜の女神(黒夜女神)
04.High Light

以下ユニット曲

05.完全犯罪(完美犯罪)
06.关不掉(怒りや焦りが耐えきれないの意味。訳はまた考えます)
07.スーパー・ケミカル・ガール(化学超女子)
08.対峙
09.天使の罠(天使的圈套)
10.背水一戦(文字どおりには「背水の陣」。訳はまた考えます)

以下後半の全員曲。英語が多すぎる(笑)。

11.Beautiful World
12.Why
13.Orange Fire

以下、アンコール後の全員曲。

14.Running Girls
15.天天向上(毎日勉強して向上しようという意味。同じ名前のバラエティー番組がある)
16.あなたがいれば(如果有你在)

以下、上に埋め込んである予告映像が、GNZ48チームNIII『第一人称』予告映像と比べてあまりにヒドいので、カットの改善案を後日追記。

SNH48春の全曲オリジナルEP『お互いの未来(彼此的未来)』に好き勝手コメントしてみる

SNH48の15枚目のEP『彼此的未来(お互いの未来)』の音源がリリースされたのでご紹介。もちろん全曲オリジナル。

01.お互いの未来(彼此的未来)

作詞:甘世佳
作曲:OKBOYS

すでにMVとともにご紹介済みなので省略。SNH48二期生カチューシャ(李藝彤 Lǐ Yì Tóng リー・イートン あだ名: カチューシャ SNH48 Team NII
 SNH48 2期生
 1995/12/23陝西省西安市生まれ
)が初のセンター。

作詞は現地ファンの間で評価の高い甘世佳(ガン・シーチャー)

02.天使と悪魔(天使与悪魔)チームSII

作詞:劉捷
作曲:Wes Koz

この種の「白人が歌うブラック・ミュージック」スタイルの楽曲は、今のビルボード・チャートで耳が腐るほど聴ける。

ブリッジのDメロの伴奏に聴こえてくる、女声の「ハアア」というコーラスが典型的。こういうスタイルの楽曲はハンバーガー屋で何度も聴き飽きている。こういう曲をSNH48に書く必要は全くない。

たぶん最近SNH48メンバーのうち7名が韓国にダンスの短期特訓に行ったこともあり、SNH48のダンス・パフォーマンスの幅を広げるために、あえてこてこてのブラック・ミュージックを収録したんだろうと思う。

ただ、アイドル曲は、アイドル曲という形式的な制約からはみ出さずに、どれだけ多様性のある楽曲を創り出せるか。制作陣がそのことに挑戦するから面白いのであって、この曲のように単純に白人の歌うブラック・ミュージックを創って何の意味があるのか分からない。

生誕祭の特別曲で余興としてTaylor Swiftでもカバーすれば十分だと思うが。昔のカントリー時代のTaylor Swiftではなく、今のTaylor Swiftの。

03.Listen To My Love(傾聴我的愛)チームNII

作詞:劉捷
作曲:Mcflied Chicken

作曲者が「マックフライドチキン」というふざけた名前だが、曲もふざけている。筆者の中国ツイッター(新浪微博)ですでにツイートしたように、サビは完全にORANGE RANGE『以心電信』のパクり。

中華圏ではシンディー・ワン(王心凌)が『心電心』としてカバーしているので、中国のみなさんにはそう言った方がわかりやすいと思う。いずれにせよパクり。

Aメロ、Bメロは悪くないし、ブリッジのDメロまであるし、編曲も悪くないのに、なぜサビをパクったんだろうか。

オマージュやリスペクトのために、途中で少しだけ引用するのは全く問題ないと思うけれど、ここまで完全にパクられると論評のしようがない。

もしかするとSNH48運営はチームNIIメンバーの応援会は、何をやっても総選挙で大量の票を投じてくれるので、普段のコンテンツの品質はどうでもいいと考えているのではないか、と疑いたくなる。

04.Beautiful World(美麗的世界)チームHII

作詞:チームHIIキャプテン 吳燕文 Wú Yàn Wén ウー・イェンウェン あだ名: ウサギ SNH48 Team HII
 SNH48 3期生
 1994/10/18河南省生まれ

作曲:劉捷

ここまで作詞者だった劉捷という人物がいきなり作曲者になっている。メロディー、Aメロ、Bメロ、Cメロ、ブリッジのDメロという曲構成、細かい転調、編曲の音作り、作詞にチームHIIキャプテンのウサギ(吳燕文 Wú Yàn Wén ウー・イェンウェン あだ名: ウサギ SNH48 Team HII
 SNH48 3期生
 1994/10/18河南省生まれ
)を起用した点。

すべてが最近のSNH48オリジナル曲として十分な水準を満たしている。過去のオリジナルEPにも同じことが言えるが、音楽性ではチームHIIやチームXの楽曲がいちばんまともだと思う。

05.Run for the Dream チームX

作詞:劉捷
作曲:Shaliponte

この曲はチームXのスイスイ(楊冰怡 Yáng Bīng Yí ヤン・ビンイー あだ名: スイスイ(水水) SNH48 Team X
 SNH48 4期生
 2000/07/26海南省生まれ
)がいち早く中国ツイッター(新浪微博)で「とっても中二病」と自虐ツイートをしていた。こういうスイスイ(楊冰怡 Yáng Bīng Yí ヤン・ビンイー あだ名: スイスイ(水水) SNH48 Team X
 SNH48 4期生
 2000/07/26海南省生まれ
)の機転のきかせ方はさすが。

彼女が言うとおり、アニメのオープニングにピッタリの曲風で、サビ始まりの構成。ディストーション・ギター主体のバッキングに、シンセやピアノの透明な音が重なってくるという編曲も、これぞアニソン!という感じ。

ツーコーラス目終わりのディストーション・ギターの間奏の転調、その後のDメロの途中での転調も素晴らしい。ここまで来るとちょっとしたElements Garden楽曲という感じ。編曲も最後の爆発音まで手抜きなし。

現地ファンとしても、上記のチームSIIの『天使と悪魔』のような曲ではなくて、こういう曲が聴きたいのではないかと思う。

06.To Every Of You(致每個你)チームXII

作詞:甘世佳
作曲:不明

この曲もタイトル曲と同様、作詞は現地ファンの間で評価の高い甘世佳(ガン・シーチャー)。ミドルテンポやバラード系の楽曲は彼の作詞が合うのだろう。

ミドルテンポでゆったりした譜割りのAメロから、細かい譜割りでRAP風のBメロへ移行する対比が良い。サビのCメロは転調なしだが、Bメロ最後からスムーズに流れていくメロディー。サビの後の「ラララ」のスキャットもさり気なくて良い。

そしてブリッジのDメロもある。このDメロはキーがEbメジャーの曲でDb⇒Abの進行で始まるので部分転調と言えなくもない。手抜きのないコード進行。そして最後のサビのリフレインは半音上がってEメジャーというお決まりの転調。

以上、チームSII、チームNIIの2曲はEP全体の単なるアクセントにされてしまった印象。

SNH48、北京BEJ48全曲オリジナル新公演を一気に3公演発表

SNH48チームHII、XII、北京BEJ48チームEの全曲オリジナル新公演が3つ一度に発表された。
明らかに2016/12/10(土)AKSが渡辺麻友を連れて上海で中国新展開を発表する前日に合わせている。

「中国”智”造」は「中国制造 Made In China」と同じ発音のダジャレ。中国の「知恵」で制作した100%オリジナル三公演を発表!という意味。

「2016年初めからオリジナル戦略を始動して約一年の努力を経て、SNH48グループは音楽とダンスで既定の構成にもとづいてすでにオリジナル公演を実現し、劇場公演など基礎になるコンテンツでは100%メイド・イン・チャイナを実現しています。SNH48グループは国民的アイドルグループを作り出し、最後には日韓を超えるための道のりを、ますます良く歩んでいきます」

ものすごくぶち上げているように見えて、じつはかなり気をつかった文章。

「既定布局」はSNH48公演の構成が、AKB48を引き継いでいることを素直に認めている。

また「最终超越日韩的道路上越走越好」も「すでに日韓を超えた」とは言っていない。「最終的には日韓を超える」けどまだ超えておらず、その道をよりよく歩んでいきます、ということ。

いま中国当局は韓国タレントのテレビ出演を規制していて、韓流ファンの不満がくすぶっているので、SNH48運営は彼らを怒らせるわけにはいかない。

またその結果日本文化は、映画『君の名は。』の大ヒットなどで、相対的に受け入れられやすくなっており、現地のAKB48ファンも含め、日本ファンを怒らせることもできない。

なので「AKB48の公演構成を引き継ぎ、まだ日韓の水準を超えていませんが、最後には追い越すぞという気持ちで、全曲オリジナル公演を3つ作りました!」という、中国企業にしてはかなりひかえめな文章。

では、各公演の中身を見てみよう。
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