AKSの中国姉妹グループは『私と私の祖国』を歌えるか?

AKSが中国に作る姉妹グループの成否は『私と私の祖国』を歌えるかにかかっている。

2016/12/10(土)AKB48ファンミーティング当日のゴタゴタを振り返ってみる。

例によってレコードチャイナが「上海で渡辺麻友らファンイベント、AKB48の中国進出発表、会場外には反日活動家らの姿も―香港メディア」(2016/12/11 11:10)という記事を「Mathilda」名で出している。

北京BEJ48チームEサンサン(蘇杉杉 Sū Shān Shān スー・シャンシャン あだ名: サンサン BEJ48 Team E
 SNH48 6期生
 1997/03/23湖北省生まれ
)の画像を使ってくれたのはSNH48グループ・フォロワーとしてはありがたいけれど、ただしこの記事の最後の部分は、やや問題あり。

「会場外に反日活動家が集まり、AKB48のボイコットを叫ぶ一幕も。AKB48メンバーが自衛官募集のCMに出演したことを、特に問題視したものだった。しかし、集まったAKB48ファンとの間でゴタゴタが発生し、ファンが活動家から中国の国旗を取り上げ、ゴミ箱に投げ捨てる場面も見られている。」(同引用)

実態は次のとおり。
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AKB48(China) Holdingの上海自由貿易区本社が国有企業と判明

昨日2016/12/10(土)AKB48の上海での記者発表会とファンミーティングの現地の反響は、すでに悲惨な結果になっている。

その話をする前に、AKSと決裂前のSNH48運営会社の資本関係のおさらいと、今回のAKB48 Chinaの資本関係の確認をしておく。

↓SNH48とAKS決裂前の株の所有関係の全体図はこちら。

右上の「王子殿下」はSNH48運営会社社長・王子傑の現地ファンの間でのあだ名なので、正確には王子傑。

この図を見て明らかなように、日中双方の資本は「亚洲明星四八(香港)」で共同出資になっている。この社名、正しくは「明星四八亚洲控股 Star48 Asia Holdings」である。

そして2016/04/20に早くも王子傑は「明星四八亚洲控股」の社長を辞職している。

つまり2016/04/20の時点ですでにSNH48とAKSは資本関係がなくなり、決裂していた。

では今回の中国再進出でAKSはどのような資本政策を取ったか。

「AKB48(China) Holding」という会社の元の名前を調べると分かる。
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AKSが2016/12/10上海に渡辺麻友を連れて何をしに来るのか大注目!

AKB48メンバーが2016/12/10に上海にやって来て「重大発表」をするらしいというニュース。

メンバーが渡辺麻友、川本紗矢、伊豆田莉奈の3人。AKB48ファンではない筆者にはどう解釈すればいいのか分からないけれど、少なくとも渡辺麻友が来るということは、ただ事ではないことは分かる。

なお中国ツイッター(新浪微博)のAKS公式アカウントは@AKB48-CHINAだが、アカウントのトップページはいまだにアカウント名を取得しておらず、ユーザIDが数字のまま。

一方、こちらのAKB48中国官方網站というアカウントはSNH48運営会社がAKSと提携関係にあったときに作成したアカウント。

こちらAKB48の中国公式サイトも、SNH48運営会社制作のもので、AKSとの決裂以来、更新はストップしている。

ちなみに最近、AKSが中国で申請していた、北京、広州の分隊の商標申請が承認された。北京はBJN48、広州はGZH48。

分隊といっても、すでに上海SNH48とは決裂しているので、北京、広州のどちらかが中国本部ということになるけれど。

こちらの中華人民共和国国歌工商行政管理総局商標局の検索ページで、「申請人名称」に「株式会社AKS」と入力すると出て来る。

↓「BJN48」は2016/11/21登録公告、有効期限は2026/11/20までの10年間。

↓「GZH48」も2016/11/21登録公告、有効期限は2026/11/20までの10年間。

AKSは上海に本部を置かずに、モロに中国の政治の中心である北京で、中国人の運営するBEJ48に対抗できると思っているのだろうか。

そして広東語独特の文化圏のある広州で、GNZ48と、もう一つ、SNH48とほぼ同じキャリアのある女性アイドルグループ「1931」に対抗できると思っているのだろうか。

中国独特の商習慣の中で、AKSはそもそもAKB48に好意的だったSNH48運営会社とさえ決裂したのだ。

そのAKSが、中国政府の統制下におかれた現地のテレビ局やネットなど、各種メディアとうまく提携して、中国当局に目をつけられるヘマをせずに、アイドルグループを運営できると思っているのだろうか。

ライバルは北京、広州だけではない。

上海に拠点のある「Idol School」は元「モーニング娘。」リンリンがプロデュースに参加しており、間もなく専用劇場を持つ。

同じく上海拠点の「心動アイドル補完計画」の「ATF」は、東京でエイベックスの指導を受けてスロースタートを切りつつある。

たぶんAKSとして取れる唯一の方法は、これら既存の中国国内のアイドルグループのどれかと提携することだけだろう。

でもこれは、まさにSNH48運営会社との間で見事にAKSが失敗させたことだ。

AKSがいまだに「SNH48運営会社が一方的に契約違反をした。中国人が悪い!」と、日本基準で考えているのだとしたら、まず中国でのビジネスはムリだろう。

さて、AKSは、渡辺麻友は、2016/12/10に上海にいったい何をしに来るのか、楽しみ~。

SNH48運営会社はAKSに高額な加盟料+高額な版権使用料+利益の20%のロイヤリティを支払っているというウワサ(あくまでウワサ)

真偽のほどは別として興味深い情報を見つけたのでご紹介。AKB48運営がSNH48運営が「契約違反」を行ったことについて、中国現地関係者とSNH48公式アカウント「らしき」アカウントとのダイレクトメッセージのやりとり「らしき」ものの画面ショット「らしき」もの。

くり返しになるけれど、これが本物かどうかは別として、日本語試訳しておく。


それから、私たちの会社はAKB48の歌をカバーするのにもとても高い版権費用を支払っています。

私たちは2012年にはもうとても高い加盟費を支払ってたんです!当時はAKB48の歌を使えると思ってましたが、AKSがトリックを使うとは知りませんでした。当時受けた権利には楽曲は含まれていなかったんです(楽曲がもらえないなら誰があんな大金を支払えたでしょうか!?)

それで『恋するフォーチュンクッキー』を発売するとき、不法に版権を侵害したと言われ、当時は会社全体で呆然としました。「えっ、私たち姉妹グループじゃなかったの?どうして曲を使えないの?最初に交渉したときはこんなはずじゃなかったよね」って。

最初は話がまとまらなかったので、それで『恋するフォーチュンクッキー』のMVはイベントバージョンを撮影したんです(スキに乗じてうまくやったということです)、今にいたるまで正式版を撮影していません…

そのあと話はまとまりましたが、AKSは法外な値段をふっかけてきて、シングルを出すごとに利益の20パーセントを取るというんです!!!去年の(第二回)総選挙シングルの販売枚数は70万強ですが、版権だけで1,800万人民元強(訳注:約2億9000万円)で、AKSに代わって税務申告をしたときは、役人に嘲笑されたものです、「中国の会社は納税者の模範だね」と。出資者はとっくに不満を持っていたんです…


何度もくり返すけれど、これが本当の話なのかウソなのかは誰にも分からない。

ただ、本当だとするとAKB48姉妹グループのフランチャイジーは利益の20%をロイヤリティとしてAKSに支払う必要があることになる。

自前で土地・店舗を用意するコンビニエンスストアよりは少額だが(←コンビニと比べるな!)、おそらくAKB48姉妹グループのフランチャイズの場合、そもそも加盟料が非常に高額と思われる。その上、ロイヤリティの他に楽曲ふくむ版権の費用も支払う必要がある。

SNH48運営会社のように立ち上げたばかりの会社は成長を優先するため、利益は内部留保よりも株主により多く還元して(=配当性向を高くして)、投資者からより多くの資金を集めるのが普通だ。

逆にすでに大きくなっている会社は、配当性向を高くするよりも、将来の投資のための内部留保を多めにとって、長期にわたって安定した経営ができるようにする。

SNH48運営会社は、AKB48運営会社に多額の加盟料、版権使用料、ロイヤリティを支払って、株主への利益還元が難しいはず。

それにもかかわらず、華人文化ホールディングスを通じて間接的にアリババグループやテンセントなど、中国最大手の企業からの出資を得ることに成功している。

これは、当初の出資者が日本側の強欲さにブチ切れて「オール・チャイナ」で反撃に出たか、SNH48運営会社がかなり身を削ったか(つまり従業員を安月給でこき使ったか)のどちらかだろう。

個人的には、AKSはさっさと訴訟を起こして(日本と中国のどちらでやるのか知らないが)、SNH48運営会社が再起不能になるまで賠償金をぶん取ればいいと思う。

それで誰からも反感を買わないと思うのならば。

AKSはただちに真偽を明らかにすべき:AKSが中国音楽配信会社「酷酷音楽」に中国国内の独占的なAKB48関連の全権利を許諾

中国共産党の機関紙『人民日報』国際版、『環球時報』のウェブサイトに2016/04/20(水)、AKSが中国の音楽サイト「酷酷音楽」と提携し、同社が中国国内でAKSが著作権を有する楽曲を独占的に管理するというニュースが出ていた。

本当だったら中国国内でいまAKSからAKB48系グループの楽曲の権利を正式に受けているSNH48運営会社はどうなるの?という話。

それに、そもそもAKB48の中国語公式サイトにも、AKB48の中国ツイッター(新浪微博)でも発表されていないので、どこまで本当かは不明。最悪「酷酷音楽」のガセネタの可能性もある。

念のため日本語試訳しておく。

AKSが強大な中国戦略連盟を設立、中国内事業を全面展開へ (2016/04/20 17:09:00)


「先日、日本のスーパーアイドルグループAKB48の運営管理会社、株式会社AKSが、中国トップクラスの文化産業基金・中投中財基金管理有限公司と、中国最大のインターネットデジタル音楽プラットフォーム・酷酷音楽グループ(酷狗音楽、酷我音楽)が全面的な戦略提携を展開すると発表した。

この合同戦略の範囲はAKSの今後の中国における業務すべて、つまり、同社旗下のスーパー女性アイドルグループAKB48および公式姉妹グループの、中国におけるオンライン、オフラインの活動、レコード制作・出版・発行、巡回コンサート、インターネット生放送、音楽および映像作品の版権、映像作品の出演、新たなアイドルグループの選抜と育成および派生商品の開発と販売など、すべての業務を含む。

今後は、多数の中国国内の大型バラエティーメディアグループと深い業務提携を行う予定だとしている。

各方面で優位性のあるリソースを統合し、業務提供をおこなうことで、双方は中国内の音楽、ネット生放送、芸能、スター育成、インタラクティブなサービスと知的財産権、運営などの方面で連携し、総合的な提供効果を必ず発揮し、本当の意味での”総合エンタテインメント”構造を作り出すとしている。

AKS社長の吉成夏子氏は次のように話している。”今回の戦略的な提携では、私たちは中国の多くの文化メディア組織を深く調査した結果、最終的に(酷酷音楽を)選択しました私たちの提携戦略は、AKB48ブランドの発展と、中国での本土化(訳注:中国現地の事情に合わせて適応させるという意味)は、比べるものがないリソースとチャンネルを持つことになります。

私たちは、AKBのスター育成経験を利用して、中国のマーケットと国情と結合させれば、そう遠くない将来にかならず中国市場でひとつの”経済的な奇跡”を創造できると信じています”。

酷酷音楽グループCEOの謝国民氏は次のように話している。”酷酷音楽旗下の音楽サービスプラットフォームは、酷狗音楽、酷我音楽、および、音楽映像化サービスのレインボーミュージックチャンネルを含め、合計で毎日のアクティブユーザが1億、月間のアクティブユーザは4億を超えています。

すでに中国最大のインターネットデジタル音楽プラットフォームとなっており、グローバルでもユーザ規模が最大のインターネットデジタル音楽プラットフォームとなっています。

酷酷音楽は広大なユーザグループと、インターネット、音楽、映像、ゲーム、ネット生放送、テレビなどの知的財産と豊富で多彩なチャンネルを持っています。

AKSが持っている強大なタレントリソースと豊富な運営経験と合わせ、双方のリソースの優位性を相互に補完し協力することで、必ずAKB48を中国本土に定着、速やかに発展させ、中国エンタメ市場でまた一つオリジナリティのあるモデルになるでしょう。”

酷酷音楽グループのコンテンツ事業代表の姜山氏は次のように話している。”中投中財は中国トップの事業買収基金で、音楽、ゲーム、映像、スポーツなどの領域で大規模な縦横の統合を行っています。

同社の作り出した業界トップクラスの企業は相当なマーケットシェアと業界での影響力を有しており、酷酷音楽も中投中財の参加した投資の文化産業プロジェクトの一つです。

AKSはAKB48などのスーパーアイドルグルーの統括運営会社として、日本の現有リソースに対して構造的な統合を行い、日本および中国の音楽産業のコラボレーションとWIN WIN関係を増強させています。

AKB48は成立以来、”会いに行けるアイドル”という全く新しいコンセプトを打ち出し、庶民のアイドルの本当の意味での大衆化を実現させました。同社が獲得したマーケットは誰もが認めるもので、ポップスと商業文化の領域で独自の道を切り開き、オーディションによるタレントグループの”経済の奇跡”を創り出しました。

AKB48の成功モデルの助けを借りて、私たちはAKSのタレントマネジメントモデルとその豊富な経験にも非常に期待しています。”


このAKSと「酷酷音楽」の提携が本当だとすると、AKSはSNH48とその姉妹グループを切り捨てるということか?