SNH48運営会社はAKSに高額な加盟料+高額な版権使用料+利益の20%のロイヤリティを支払っているというウワサ(あくまでウワサ)

真偽のほどは別として興味深い情報を見つけたのでご紹介。AKB48運営がSNH48運営が「契約違反」を行ったことについて、中国現地関係者とSNH48公式アカウント「らしき」アカウントとのダイレクトメッセージのやりとり「らしき」ものの画面ショット「らしき」もの。

くり返しになるけれど、これが本物かどうかは別として、日本語試訳しておく。


それから、私たちの会社はAKB48の歌をカバーするのにもとても高い版権費用を支払っています。

私たちは2012年にはもうとても高い加盟費を支払ってたんです!当時はAKB48の歌を使えると思ってましたが、AKSがトリックを使うとは知りませんでした。当時受けた権利には楽曲は含まれていなかったんです(楽曲がもらえないなら誰があんな大金を支払えたでしょうか!?)

それで『恋するフォーチュンクッキー』を発売するとき、不法に版権を侵害したと言われ、当時は会社全体で呆然としました。「えっ、私たち姉妹グループじゃなかったの?どうして曲を使えないの?最初に交渉したときはこんなはずじゃなかったよね」って。

最初は話がまとまらなかったので、それで『恋するフォーチュンクッキー』のMVはイベントバージョンを撮影したんです(スキに乗じてうまくやったということです)、今にいたるまで正式版を撮影していません…

そのあと話はまとまりましたが、AKSは法外な値段をふっかけてきて、シングルを出すごとに利益の20パーセントを取るというんです!!!去年の(第二回)総選挙シングルの販売枚数は70万強ですが、版権だけで1,800万人民元強(訳注:約2億9000万円)で、AKSに代わって税務申告をしたときは、役人に嘲笑されたものです、「中国の会社は納税者の模範だね」と。出資者はとっくに不満を持っていたんです…


何度もくり返すけれど、これが本当の話なのかウソなのかは誰にも分からない。

ただ、本当だとするとAKB48姉妹グループのフランチャイジーは利益の20%をロイヤリティとしてAKSに支払う必要があることになる。

自前で土地・店舗を用意するコンビニエンスストアよりは少額だが(←コンビニと比べるな!)、おそらくAKB48姉妹グループのフランチャイズの場合、そもそも加盟料が非常に高額と思われる。その上、ロイヤリティの他に楽曲ふくむ版権の費用も支払う必要がある。

SNH48運営会社のように立ち上げたばかりの会社は成長を優先するため、利益は内部留保よりも株主により多く還元して(=配当性向を高くして)、投資者からより多くの資金を集めるのが普通だ。

逆にすでに大きくなっている会社は、配当性向を高くするよりも、将来の投資のための内部留保を多めにとって、長期にわたって安定した経営ができるようにする。

SNH48運営会社は、AKB48運営会社に多額の加盟料、版権使用料、ロイヤリティを支払って、株主への利益還元が難しいはず。

それにもかかわらず、華人文化ホールディングスを通じて間接的にアリババグループやテンセントなど、中国最大手の企業からの出資を得ることに成功している。

これは、当初の出資者が日本側の強欲さにブチ切れて「オール・チャイナ」で反撃に出たか、SNH48運営会社がかなり身を削ったか(つまり従業員を安月給でこき使ったか)のどちらかだろう。

個人的には、AKSはさっさと訴訟を起こして(日本と中国のどちらでやるのか知らないが)、SNH48運営会社が再起不能になるまで賠償金をぶん取ればいいと思う。

それで誰からも反感を買わないと思うのならば。

SNH48姉妹グループ北京BEJ48がツイートした短編ホラーのクオリティが意外に高い件

SNH48の北京姉妹グループBEJ48運営が、メンバーが出演しているいろいろな動画を最近連続して中国ツイッター(新浪微博)のBEJ48公式アカウントでツイートしているので、再生リストにまとめてご紹介。

↓BEJ48 ミニ動画集

ほとんどが、本当に下らないものばかりなのだが、ホラー短編「ボトルを投げ落とす娘」は意外にも本格的な短編映画なのでびっくりしてしまった。

BEJ48の映像スタッフが制作していると思われる。映像コンテンツの質は、北京BEJ48と広州GNZ48を比べると、劇場公演の予告編などを見ても、当初から北京BEJ48の方がメンバー名の字幕をちゃんと入れるなど、「プロフェッショナル」な仕事になっている。

この程度の短編映画なら、中国のメディア系専門大学を卒業しているスタッフがいれば、ちゃちゃっとかんたんに作ってしまって全く不思議ではない。

こういう面でもSNH48姉妹グループの今後の展開は面白いので、日本のAKB48本部との関係なんて、この際どうでもいい(笑)。

海外の「おいしい」提携先企業を「契約違反」と言ってしまうAKB48運営会社が「ガラパゴス」すぎて残念な件

昨日2016/06/09(木)、AKB48運営会社がSNH48運営会社に契約違反があると正式に発表したことに対して、SNH48運営会社が公式サイトで声明を出していた。

念のため日本語試訳しておく。


6月9日、日本のAKB48運営会社が公式サイトで一方的にSNH48およびその姉妹グループに関する内容を発表しましたが、SNH48運営会社は正式に以下のように回答いたします:

SNH48は完全に独立し、中国現地化した大型女性アイドルグループを自主的に経営し、インターネットのコンセプトにもとづいてスターを育成するプラットフォームです。運営は日本のAKB48と国を跨いだ姉妹グループとしての技術的な協力関係のなかで、いわゆる違約行為は存在せず、私たちの日常のすべての運営行為は今までどおりです。

2016年4月20日、SNH48運営会社は正式な姉妹グループBEJ48、GNZ48の成立を発表し、同時に音楽コンテンツのオリジナル化戦略を発表しました。これはSNH48がすでに全面的にオリジナル路線を歩んでいることを示しており、SNH48が発表する一連のオリジナルEPおよびオリジナル劇場公演はすべてきわめて良好な評価と反響を得ています。SNH48は基礎となる音楽面の長期的な発展を確立し基礎を固めるために、将来も音楽のオリジナル路線を引き続き歩んでいきます。


ここからはふたたび筆者の個人的な意見だけれど、やはりSNH48運営会社は、アイドルグループの運営というビジネスモデルについて契約違反は行っていないと見るのが妥当だろう。

AKB48運営会社は、SNH48が独自に姉妹グループを結成することを想定すらしない内容で契約を結んでいたに違いない。

したがってSNH48運営会社は、契約上はっきり禁止されていない営業行為、つまり、ふつうの企業でいえば地方の営業所を設立した。それだけのことだ。

それを「契約違反だ」と言われるのは、AKB48運営会社には申し訳ないけれど、ふつうの会社員として言わせていただければ、AKB48運営会社の言い分のほうがムリがある。

なぜなら、当初の契約でAKB48運営会社は中国国内のAKB48楽曲について、SNH48運営会社に排他的な権利を与えていたはずなので、当然、中国国内でのAKB48楽曲の売上の一部は、AKB48運営会社の収入になっているはずだ。

ふつうの経営者の感覚で言えば、SNH48運営会社が中国国内に、契約ではっきり禁止されていない地方営業所を開設し、さらにAKB48楽曲を販売拡大すれば、AKB48運営会社にとっても収益の拡大になる。

AKB48運営会社がふつうの営利企業であれば、中国の協力会社が自分たちの商品(コンテンツ)を中国国内でどんどん販売拡大してくれるのは、逆にうれしいことだ。

そのことが分かるのは、SNH48運営会社の声明の後半部分だ。

後半部分には、SNH48運営会社が独自に制作したコンテンツについては、SNH48運営会社が全面的に権利を有するという、ある意味当たり前のことが書いてある。

そしてそこから得られる売上を基礎にして、今後も企業として成長していきますという、これまた民間企業としては当たり前のことを表明している。

つまり、AKB48楽曲の権利はAKB48運営会社にあり、SNH48オリジナル楽曲の権利はSNH48運営会社にある。

AKB48楽曲を利用すれば、ちゃんとAKB48運営会社に使用料は支払いますし、オリジナル楽曲の収益は、契約に書かれていない以上は、すべて自らの収益とします。

仮に、契約に書かれていないのに、SNH48運営会社が自らのオリジナル楽曲の収益の一部まで、AKB48運営会社にキックバックしたとすればどうなるか。

中国国内の税務当局から見ると、意図的に売上の一部を海外協力会社に付け替えることで、中国国内における利益を少なく見せ、脱税行為をしていることになり、それこそ中国国内の商法上は、違法行為になってしまう。

以上のことから、やはり今回の件、AKB48運営会社は日本の芸能界の「ガラパゴス」性を露呈してしまっていると言わざるをえないだろう。

AKB48運営会社は芸能事務所とはいえ、一つの営利企業である。

したがって、株式会社として国を跨いだ提携を行う以上、資本による支配関係と、それぞれの国でのステークホルダー(株主、税務当局、顧客、従業員など)との関係を考慮する必要があるのは当然である。

もしあなたが日本で会社を経営していて、上海にある中国企業と提携したとする。そしたら自分の商品を中国国内でバンバン売ってくれて、あまりに売れるので、北京と広州に支店を拡大して、さらにバンバン売ってくれるという。

ただしその中国企業側で独自に開発した商品については、「独自商品です」と明記したうえで販売するという。

あなたがそういう立場の、ふつうの経営者だとしたらどうだろう。

こちらから資金を提供しなくても、経営拡大の資金は独自開発商品の売上で、自力で稼いでくれるというのだ。これほど「おいしい」ビジネスパートナーはないのではないか?

うん。日本の芸能事務所の「ガラパゴス」な「義理と人情」体質が、日本人である僕にとってもますます理解できなくなってきた。

*) 当ブログの参考記事
「SNH48運営会社の株式保有構成図」 (2016/02/20 SNH48分室)
「アリババグループ、テンセント出資の華人文化ホールディングスがSNH48運営会社に相当規模の出資か」 (2016/04/14 SNH48分室)

「ガラパゴス」なAKB48運営がSNH48の「グローバル」な資本の論理に負けたか?

今日2016/06/09(木)いちばんの大ニュースといえば、AKB48運営が正式にSNH48運営サイドに契約違反があると宣言したことだろう。

記念に(笑)AKB48公式サイトのニュースの画面ショットを貼っておく。

まだSNH48運営会社側の公式コメントが出ていないので、まずはそれを待ちたい。

そして、ここからはあくまで個人的な想像(妄想?)に過ぎないけれど、おそらく当初からAKB48運営会社のSNH48運営会社に対するガバナンスについて、契約に「スキ」があったと想像している。

というのは、このブログでもご紹介したように、最近SNH48運営会社は、中国の三大インターネット企業のうちの2社で、米国NASDAQに上場済みのアリババとテンセント(騰訊)が出資するファンド「華人文化ホールディングス」から出資を受けている。

「アリババグループ、テンセント出資の華人文化ホールディングスがSNH48運営会社に相当規模の出資か」 (2016/04/14 SNH48分室)

それまでSNH48の運営会社は、社長である王子傑とその配偶者の運営する会社など、いわば「身内」の出資比率が過半を占めていたと思われる。

↓こちらが華人文化が出資する前の、SNH48運営会社「上海丝芭文化伝媒」の資本関係図。

「SNH48運営会社の株式保有構成図」 (2016/02/20 SNH48分室)

この資本関係図が本当だとすると、驚くべきことにAKB48運営会社は中国国内の合弁会社に直接出資するという、日本企業が中国本土に進出するときの、ガバナンス上の「お決まりの手順」を踏んでいなかったことになる。

AKB48運営会社は香港の版権管理会社に対する間接的な支配権しかなく、中国国内のSNH48運営会社と直接の資本関係がまったくなかったからだ。

この状態で、華人文化がSNH48運営会社に出資すれば、グローバルな資本の理論では、AKB48運営会社がSNH48運営会社に対して発言権がなくなるのは、当たり前すぎるほど当たり前だ。

アイドルグループの運営会社である前に、グローバル展開する株式会社である以上、AKB48運営会社は国際的な資本の理論を無視することはできない。

本当にAKB48がSNH48に対するガバナンスを維持したいのなら、SNH48運営会社と合弁会社を設立するという最低限のガバナンスの基礎を早くから作っておくべきだった。

国際的な資本の理論は、日本の閉鎖的な芸能界のように、義理と人情で動いているわけではなく、出資比率の大小による発言権の強弱で動いている。

それをAKB48は契約違反と呼んでいるが、中国国内に合弁会社を設立さえしていなかったAKB48運営会社が、SNH48運営会社の中国国内の経営戦略を、契約ベースで縛ることは、そもそも不可能なはず。

つまり正しくは、SNH48運営会社は、契約に明記されていなかったことをやっただけで、契約違反をしたわけではないと、個人的には推測している。

そうじゃない!と言うなら、AKB48運営会社は具体的に契約のどの条文に違反したのかを具体的に示し、SNH48運営会社を正式に訴えるべきだろう。

おそらくAKB48運営会社は、「ガラパゴス」な日本市場と、中国ほど資本の理論が徹底されていない新興国インドネシアでしか事業経験がなかったため、中国展開する日本企業としてかなり初歩的なミスを最初からおかしていたのではないか。

著作権が保護できればよく、資本関係は契約で考慮する必要がないという、とんでもない勘違いをしていたのではないか。

SNH48はすでに全曲オリジナル、つまりSNH48運営自身が作詞・作曲・編曲したEPを2枚、全18曲オリジナルの公演『心の旅程』の上演を始めている。

仮にAKB48の中国国内での権利を失っても、独力でコンテンツを制作するところまですでに成長しているわけだ(その品質がどうかは別として)。

今回の件には、最大手のジャニーズでさえ創業者の「個人商店」という、日本のショービジネスの「後進性」と「ガラパゴス性」が露呈してしまっている気がする。

SNH48第三回総選挙へ向けて90分のドキュメンタリー『翼を並べて(比翼斉飛)』公開:大やけどを負ったエンジェル(唐安琪)の病室の場面について

今年は結成されたばかりの北京BEJ48、広州GNZ48も含めて、3グループ合同開催のSNH48第三回総選挙。

その雰囲気を盛り上げるためにこの時期にSNH48運営が90分にわたるドキュメンタリーを公開している。

↓SNH48『翼を並べて(比翼斉飛)』ドキュメンタリー

とても日本語字幕を作っている時間がないのが残念だけれど、現地ファンいわく、AKB48のドキュメンタリーに比べると「ストーリー性が弱い」とのこと。

たしかに、いやおうなしに視聴者の感情に訴えかけるというよりは、かなり淡々としたドキュメンタリーだけれど、個人的にはこっちのほうが好き(笑)。

最大の見どころはやっぱり、2016/03に全身大やけどを負って入院中のSNH48チームNII二期生エンジェル(唐安琪 Táng Ān Qí タン・アンチー あだ名: エンジェル SNH48 Team NII
 SNH48 2期生
 1992/09/07湖北省生まれ
)の、集中治療室のシーン。

基本的にはお母さまへのインタビューなのだが、途中、彼女の右腕がカメラにフレームインしている。

画面に映っているのは彼女のお母様。右下に白い布でおおわれているのがエンジェル(唐安琪 Táng Ān Qí タン・アンチー あだ名: エンジェル SNH48 Team NII
 SNH48 2期生
 1992/09/07湖北省生まれ
)の右腕と思われる。

まぶたの移植手術を行ったため、エンジェル(唐安琪 Táng Ān Qí タン・アンチー あだ名: エンジェル SNH48 Team NII
 SNH48 2期生
 1992/09/07湖北省生まれ
)はまだ目が開けない状態とのこと。

それでもこのドキュメンタリー撮影後には集中治療室からは出ることができたようなので、今はただ時間をかけて彼女が回復するのを待つしかない。

ただ、彼女が第三回総選挙に参加表明したことについて、現地ファンの間にはちょっとした疑義がうまれている。

本当に本人の意思で参加したのか、彼女の治療費を全額負担しているSNH48運営会社が、第三回総選挙の話題づくりのために参加させたのか…。

真相は分からないけれど、彼女の早期回復を祈りたいという方は、1,000円でもいいのでこのブログの右上のクラウドファンディングから、彼女の治療費の寄付をお願いいたします。