SNH48音楽プロデューサーが語るチームSII全曲オリジナル公演『第48区』ユニット曲『Mad World』『愛未央』制作経緯

SNH48の音楽制作陣の滕少さんが、上海SNH48チームSII全曲オリジナル新公演のユニット曲『Mad World』『愛未央』について長文ツイートで制作経緯を説明していた。

第四回総選挙前のツイートですっかり見逃していたのでご紹介。『Mad World』についてはこちら『愛未央』についてはこちら

まず『Mad World』から。一期生CC(徐晨辰 Xú Chén Chén( シュー・チェンチェン) あだ名: CC SNH48 Team SII
 SNH48 1期生
 1990/06/20江蘇省南京市生まれ
)マオマオ(李宇琪 Lǐ Yǔ Qí( リ・ユーチー) あだ名: マオマオ SNH48 Team SII
 SNH48 1期生
 1993/02/26陝西省西安市生まれ
)のデュエット曲。

これは『第48区』で最初に制作したユニット曲、かつ最初に人選を確定した曲。2名の歌姫が組むのだから、必ず難度が高くイメージが明確で力強い曲でなければいけない。なのでCC(徐晨辰 Xú Chén Chén( シュー・チェンチェン) あだ名: CC SNH48 Team SII
 SNH48 1期生
 1990/06/20江蘇省南京市生まれ
)のソロがないと発表されてすぐ、彼女のソロがないことを残念がる意見がたくさんあったので、心の中でこっそり喜んでいた。というのは、この曲がこの2人のメンバーに期待していない人たちを打ちのめせると信じていたからだ。

今年(2017年)初め、韓国でマオマオ(李宇琪 Lǐ Yǔ Qí( リ・ユーチー) あだ名: マオマオ SNH48 Team SII
 SNH48 1期生
 1993/02/26陝西省西安市生まれ
)が『正義之手』を録音したとき、それ以前にずっとマオマオとコラボしたことがなかった。なのでもともとそれほど期待せずに録音できればいいくらいに思っていたが、結果、録音してみると予想を超えていた。この曲を歌いこなしただけでなく、彼女独自のスタイルを見つけ出していたのだ。それで私たちは録音が終わるとすぐコーラスを書き直した。マオマオもコーラス部分をすべて素早く覚えて自分で歌った。一曲全体を3時間もかからずに録音し終えたのだ。

CC(徐晨辰 Xú Chén Chén( シュー・チェンチェン) あだ名: CC SNH48 Team SII
 SNH48 1期生
 1990/06/20江蘇省南京市生まれ
)は(彼女のソロ曲)『落下傘』の後、約一年間コラボしていなかった。『心の旅程』初演から半年後『落下傘』は必ず生歌で歌う曲になり、CCの歌唱もその後ますます安定して、ライブの能力も手堅いものになった。

なので歌唱技術ですでに一段上になった2人がいっしょに歌えば、1+1が2より大きくなる効果が生まれるに違いないと思った。それで彼女たち2人に合わせた『Mad World』がここに誕生した。歌詞はとても心を奮い立たせるし、曲のスタイルもロックとラップの要素を結合し、2人の特長を徹底的に発揮してもらえるようにした。

未来がどうあろうと、『Mad World』が2人の代表作になることを望んでいる。実力の面ではどこに出しても通用するし、当然今後この曲がこの2人でコンサートの舞台で歌われて、万単位の観客がHey!と声援するようになってほしい。

PS:私たちが心を込めてデザインしたSNH48のエミネムとリアーナのデュオを、中国東北地区出身のMCが無理やり鳳凰伝奇にしてしまったのは、ちょっとうれしくないけれど。

彼の言っている「東北地区出身のMC」はたぶん同じチームSIIスリー(孫芮 Sūn Ruì( スン・ルェイ) あだ名: スリー SNH48 Team SII
 SNH48 2期生
 1995/07/29ハルピン市生まれ
)が、あくまで冗談でこのデュエットを鳳凰伝奇と言ったことを指しているようだ。

ただマオマオはこの滕少さんの最後のPS部分に対して、コメントで、「ハハハハハハ!うれしくないなんて言わないでよ!鳳凰伝奇先輩は国民的なアイドルでしょ!それってファンのみんなが私たちの実力に賛同してくれたということだよ!みんなも私たちが国民的なアイドルになれると思ってる、そういうことだよ!」と書いている。

マオマオのこのコメントが、とても大人の対応で秀逸。

ただ個人的に思うのは、SNH48とその姉妹グループの公演生放送をネットで観ていて、総選挙の演説会や、生誕祭などでメンバーが普段歌わない曲を歌うことがある。

その曲が中国大陸のふつうの若者が聞き慣れたC-POPでないときのコメントにがっかりすることがある。

つまりC-POP以外にふだん聴いているポップスがものすごく貧困なのだ。だいたいが日本の何々というアニメの主題歌に似ている、AKB48の何々という曲に似ているというコメント。

現地SNH48グループのファンの多くが、ポップスでは日本の二次元関連やAKB48関連の楽曲しか聴いておらず、欧米のポップスを全く聴いていないことが分かる。

そりゃ、そういうリスナーが滕少さんのプロデュースする楽曲を正しく評価できないのは当たり前だよなぁと思う。

次は『愛未央』。

多くのファンは、今のユニット曲は特定のメンバーのために書いたのか、疑問に思っていると思う。いま皆さんに確実に言えるのは、その通り、ということ。ユニットを組むための人選から曲のスタイルのデザインまで、さらに舞台のパフォーマンスまで、すべてメンバーの優位点をクローズアップしてデザインしている。ユニット曲はますます特定のメンバー専属のものになり、ますますオリジナル版のメンバーの烙印を押されるようになっている。

7ESNSESが海外の集団レッスンから帰国して以降、7名のメンバーは各方面の能力で長足の進歩をとげている。ちょうどキキ(許佳琪 Xǔ Jiā Qí( シュー・チャーチー) あだ名: キキ SNH48 Team SII
 SNH48 1期生
 1995/08/27浙江省生まれ
)がダイモン(戴萌 Dài Méng( ダイ・モン) あだ名: ダイモン SNH48 Team SII
 SNH48 1期生
 1993/02/08上海市生まれ
)と身長、体重がほぼおなじで、あうんの呼吸のレベルもいちばん高かった。それで彼女たち2人を組合せが自然に出来上がった結果として、彼女たちの優位な点にもとづいて、ダンスのレベルも比較的高いユニット曲を制作のポイントとした。

『愛未央』の作詞作曲は『天使的圈套(天使の罠)』(訳注:上海SNH48チームHII全曲オリジナル公演『Beautiful World』のデュエット曲)の制作陣をそのまま使った。狙いは成熟したデュエット楽曲を作ること。この曲は最初ピアノ伴奏で始まり、最初のサビは非常に抑制の効いた雰囲気を作り出している。ドラムパートも一貫して雰囲気全体を抑えている。『天使的圈套』が比較的豊かな編曲なのと違って、『愛未央』は一貫して簡約化された編曲スタイルで歌われている。ブリッジの部分になって初めてfuture bassの間奏が爆発する。

振り付けの面ではLAスタイルと現代舞踊の要素を融合させ、この曲のダンスを普通でないものに見せている。2人のパフォーマーも素晴らしい表現力でダンス教師に褒められていた。公演のリハの期間、毎晩彼女たち2人のレッスン動画を受け取って、少しずつ完成形に近づいていると言えた。最終的なパフォーマンス動画も通りすがりの人から少なからず「いいね」をもらえた。

とにかくこの曲は一貫して引き算の曲だ。すべてを一歩手前までにとどめて、大きな起伏を作らず、さらっと終わる。今後他のメンバーがこの曲に挑戦するときは、これらのキーポイントに注意してほしいと思っている。高級な料理と同じように、多くの調味料は必要ない。それこそが『愛未央』の真髄だ。

PS:レッスン期間中、キキとダイモンは絶えず新しいアイデアをダンス教師と話し合っていた。最後にアイデアを提案したのはたしか録音しているときで、彼女たちはダンスの最初の部分で2人が鉄の鎖で繋がれているというのはどうだろうと言った。その後、馬先生は、実力のある人にはそんなゴテゴテした小道具は必要ないと言った。最後に2人はすぐにうなずいて「実力があるからね~、うん、そのとおり」

この長文ツイートのコメントに、SNH48のダンスの総監督、馬先生がコメントをつけていて「オリジナル公演の中で、完成度が最高なユニット曲。最高なユニット曲の『一つ』ではなくて」と書いている。

たしかにこの曲と振り付けは、完全に48系アイドルの域を超え、モダンダンスとポップスの素晴らしい融合になっていることは間違いない。