AKB48第9回総選挙は中国国内でテンセント動画が独占放送権を購入して放送、その結果は?

上海SNH48グループのメンバーたちも当然、昨日2017/06/17(土)のAKB48第9回総選挙に注目していたので、その話題を。

今年は、中国国内でAKB48総選挙の独占生中継の権利を購入したのは、テンセント動画(騰訊視頻)だった。

テンセント動画 AKB48第9回総選挙生放送ページ

中国国外から見られないように視聴制限がかかっていたが、海外の中国人AKB48ファンの中には、VPNで「逆・壁越え」して視聴していた人もいたようだ。

そして筆者の事前の予測どおり、といっても対して難しい予測ではないのだが、違法ミラー放送(正規配信の画面キャプチャーをそのまま生放送すること)をしているユーザがいた。

ゲーム生放送サイトの「闘魚」や、セクシーなお姉さんの生放送で有名な(笑)「花椒直播」などで、じっさいには中国国外からも見ることが出来たらしい。

中国にニコニコ動画のクローンで「ビリビリ動画」というサイトがあるのだが、そこの違法ミラー放送はサイト管理会社が速攻で封鎖していた。ビリビリ動画くらい大手企業になると、版権の管理も厳格なようだ。

上海SNH48グループは、当然AKB48のファンで入団したメンバーが多い。

初期メンバーの上海SNH48一期生から三期生くらいまでは、かなりの割合がAKB48と日本のマンガ・アニメが好きでSNH48に入団している。

SNH48三期生でチームHIIの人気メンバー、モンスター(劉炅然 Liú Jiǒng Rán( リュウ・チョンラン) あだ名: 怪獣 SNH48 Team HII
 SNH48 3期生
 1994/09/02山東省生まれ
)は、お父さんがAKB48ファンで娘がSNH48に入団するのを大歓迎していた、というのはSNH48ファンの間では有名な話。

最近個人的にフォローし始めた、広州GNZ48チームNIIIキャプテンのミッフィー(劉力菲 Liú Lì Fēi( リョウ・リーフェイ) あだ名: ミッフィー GNZ48 Team NIII
 SNH48 6期生
 1995/10/30四川省生まれ
)は、SNH48六期生から広州への移籍組だが、昨日、SNH48公式アプリの生放送で総選挙について話していた。

渡辺麻友さんが卒業を正式に発表したのを悲しんでいて、まじめな表情で、プチプチをつぶしながら(笑)つぎのように話していた。

元神7の時代はもう完全になくなってしまった、あの頃の神7はほんとうにすごかった。前田敦子さんや大島優子さんがいたころのAKB48の、第一回、第二回総選挙のあの緊張感は、いまは完全になくなってしまった。

第四回総選挙のとき、篠田麻里子さんが言った言葉が印象に残っていて、たくさんの人が新人に席を譲れというけれど、そうしないと成長できないメンバーはAKB48にふさわしくない、私をつぶしに来て下さい、だいたいそういう意味のことを言っていた。

その言葉がすごく勉強になって、これこそアイドルグループがとるべき姿勢だと思った。

彼女自身が広州GNZ48チームNIII全曲オリジナル公演『第一人称』が終わった後の生放送で、髪の毛がボサボサ(笑)。ただ、この翌日2017/06/18(日)がSNH48第四回総選挙の速報の日ということで、彼女自身、微妙な気持ちだったに違いない。ちなみに彼女はモーニング娘。もフォローするほどの、日本の女性アイドルグループファン。

で、今回のAKB48総選挙生放送前にひとつ面白いことがあった。

中国国内の独占放送権を購入したテンセント動画のスタッフが、中国2ちゃんねるのAKB48関連掲示板に降臨して宣伝のスレッドを立てたのだ。

最初はふつうに宣伝をしていて、WeChatやQQチャットのAKB48ファンにも口コミで宣伝をしていると書いていた。

ところが現地AKB48ファンの反応が薄かったせいか、途中から急に弱気になって、中国国内のAKB48人気ははっきりしなくなっているようだなどと書き始めた。

そのあたりの画面ショットはこちら(中国語)1/4
そのあたりの画面ショットはこちら(中国語)2/4
そのあたりの画面ショットはこちら(中国語)3/4
そのあたりの画面ショットはこちら(中国語)4/4

いま考えると、急に弱気になったのは、現地AKB48ファンを釣るための意図的な作戦だったのかもしれない。

真偽のほどはまったくわからないが、現地ファンによるとテンセント動画が今回購入した独占放送権は100万人民元以上(約1,600万円)とのこと。

日本ではフジテレビがプライムタイムに放送するくらいのコンテンツなので、この値段は格安だと思う。

今回のAKB48総選挙生放送を見るには、テンセント動画の正規会員になる必要があり、一か月だけなら20人民元(約320円)。

ということは、仮に権利購入金額が本当の数字に近いとすると(筆者は安く見積もりすぎだと思うが)、新規入会者が100万人民元÷20人民元=5万人以上いないと赤字ということになる。

結果は下図のとおり。

前半(02:47:40)、後半(02:05:44)に分かれていて、前半の視聴者数が50,635、後半が57,003、つまり最大57,003人だったことになる。

全員が新規入会者だとしても、会費の利益率は100%でないはずなので、おそらく赤字だったと思う。おまけに違法ミラーまでされて、筆者が見つけた「闘魚」の違法ミラーの視聴者数は2万人を超えていた。

たぶんこれでは来年以降、テンセント動画がAKB48総選挙の生放送をすることはなさそう。赤字では他の中国国内の動画サイトも、独占放送権の購入をためらうのではないか。

ちなみにSNH48グループのオンライン生放送はすべて無料で、いちばん人気の上海SNH48二期生中心のチームNII公演の視聴者数は毎回4万人を超える。一期生中心のチームSII公演も毎回2~3万人を超える。

それに対してAKB48総選挙は現地のAKB48ファンにとっても、年一回の最大のイベントだ。

テンセント動画では有償会員にならないと視聴できないこと、そして違法ミラーの視聴者もかなりの数だったことを含めても、日本のAKB48運営が、渡辺麻友さんが卒業した今、これから中国国内に姉妹グループを展開して、黒字で経営できるかどうかはかなり微妙だろう。

元AKB48ファンの中には、すでにSNH48グループのファンになっている人も多いし、SNH48グループの公演生放送を見ていると、特別曲でAKB48の楽曲を歌っているとき、「この曲は何?」という弾幕コメントが流れてくることがたびたびある。

つまり、現地のSNH48ファンの中には、AKB48を知らずにSNH48ファンになっている人が増えてきているということだ。

以上、AKB48総選挙の中国国内の正規生放送について、現地AKB48の実態が垣間見える興味深いことがあった、というお話でした。

(この記事も現地AKB48ファンの中国2ちゃんねる掲示板でディスられるんだろうなぁ…)