SNH48第三回総選挙まとめ(1):主要な数値とメンバーの共同生活の利点について

SNH48第三回総選挙結果が2016/07/30(土)に発表された。筆者はヲタではなく、特定のメンバーに思い入れはないので、概括だけご紹介。(実際には結成当時から一期生ダイモン(戴萌 Dài Méng ダイ・モン あだ名: ダイモン SNH48 Team SII
 SNH48 1期生
 1993/02/08上海市生まれ
)を応援しているけれど)

以下、グラフはクリックすると拡大されます。

まずは今回、第三回総選挙でのSNH48運営会社の売上高について。

上位48名だけの得票数合計は、1,758,631.6票。

1票あたりの価格は、標準版CDの78人民元から応援板CDの35人民元まで、幅がある。

ただ、現地ファンがインターネット上で資金をつのって、投票期間の後半で投票したのはデジタル投票がメインと思われるので、その1票あたり価格45人民元を試算の単価とする。

1,758,631.6票×45人民元×15.4円(現在のレート)=1,218,731,698,8円

SNH48運営会社は第三回総選挙だけで、12億円を売り上げたことになる。

ここには49位以下の118人のメンバーの得票数は含まれていない。

重要なのは、今回の総選挙投票権つきCDは全曲SNH48オリジナルEPなので、今回はじめて、AKB運営会社に支払う版権使用料がなくなっている。この売上高はそっくりそのまま、SNH48運営会社の売上高になる。

次に、過去、第一回総選挙から第三回総選挙までの各順位の得票数推移。

これはSNH48運営会社の経営規模が、2014年以降、いかに順調に拡大しているかのひとつの指標になる。

最後に、今回の第三回総選挙で、各メンバーについての速報、中間発表、最終結果までの票の伸び。

第二回総選挙ですでに分かっていたことだが、上位16人ていどまでのメンバーを除いて、中間発表までの結果は、ほぼ意味がないことが分かる。

ところで、日本でSNH48に関心のある方が、あまり意識されない、AKB48系グループとSNH48の決定的な違いがある。

それはSNH48、北京BEJ48、広州GNZ48メンバーが、基本的には全員「生活センター」という宿舎で共同生活をしていること。つまり運営会社が衣食住の「住」を保証していること。

かつ、食堂で提供される食事で「食」も保証し、都市生活するのに必要な最低限の生活費も保証していることだ。

これには、中国の国土があまりに広くて、いちいち上海まで「通勤」していられないという物理的な理由もある。

また、中国は大学にいたるまで、学生は基本的に宿舎で共同生活するという、国情の違いもある(大学でも二段ベッドが4つ入った8人部屋らしい)。

けれども、個人的に思うのは、こうしてプライベートの生活までメンバー間に濃密な人間関係があることは、SNH48グループの個々のメンバーが、外部からのプレッシャーや、スキャンダルなどに対抗するための、精神的な支えになっているのでは、ということだ。

総選挙でメンバー間にはっきり順位がつくのは残酷だし、劇場公演以外に仕事が増えたメンバーと、休みの日はずっと宿舎にいるメンバーとで、明らかに日々の生活に差がつくのも事実だ。

しかし、共同生活していると、ずっと宿舎にいるメンバーには、おそらく売れているメンバーをサポートするという別の「役割」が与えられる。共同体というのはそういうものだ。

また、給与水準の低いメンバーであっても、メンバーどうしでお金の貸し借りをすることで(メンバーのツイートにたまにそういう話が出てくる)、外部の貸金業者などに搾取される心配もなくなる。

ここでも外部の社会に対する保護機構が作動している。

個人的には、SNH48グループのメンバーが、こういった相互扶助をベースとした共同体生活をしていることが、意外にSNH48グループ全体の、エンタメ集団としてのクオリティーを、長期的に維持し、底上げするのに、かなりプラスになっているのではないか、ということだ。

日本のAKB48が、普通に個人主義的に、プライベートはプライベート、仕事は仕事と完全に分離しているのは、もちろんそれはそれで良いことだし、日本では当然のことだ。

ただ、何か問題を抱えたときに、よほど運営会社のケアが手厚くないと、一人で悩まざるを得なくなるし、ひとり追い詰められることになる。

どちらがいいのかは一概に言えないけれど、ただでさえ過酷なエンタメ業界を生き延びるのに、仲間がプライベートまで支えてくれるというのは、SNH48グループのメンバーにとっては、おそらく大きなメリットになっていると思う。

以上、第三回総選挙とぜんぜん関係ない話になってしまいましたが、まずは概括的なまとめでした。